高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【救急車の到着時間】7分⇒9.2分に。他市の取組みも参考に時間の短縮を。

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一昨日の本会議では、救急車の到着が年々遅くなっていることについても質問しました。

私の指摘を受けたためか、現在は令和3年中の数値に更新されていますが、高槻市消防本部のHPには、先週まで、上の画像のとおり、「救急車が到着するまでには、高槻市では約7分かかります。」と書かれていました。

しかし調べてみると、119番をしてから救急車が現場に到着するまでの時間の平均は、令和元年が7.5分、2年が8.5分、3年が9分、4年が9.2分と、年々遅くなっていました。それに伴ってか、社会復帰率と生存率は、共に減少しているということでした。憂慮すべき事態だと思います。

4年前の日本経済新聞の記事には、「現場到着までの時間が延びている理由は、重症でないにもかかわらず、救急車を呼んでしまう人が多いからです。」と書かれていたのですが、議会で訊くと、記事の内容も含め、救急隊の個人用防護具の着用や救急車内における感染予防対策等、様々な要因が考えられるとのことでした。

新型コロナが5類になったとはいえ、現在、第9波の最中だとも言われていますし、救急隊の感染予防対策は必要だと私も思います。けれども、救急車の到着時間が、患者さんの生死にかかわる場合も多いわけです。

ネットで調べた限りですが、京都市福岡市は、救急車の到着が早いということです。他市の取り組みも参考にして、時間の短縮に取り組むよう要望しました。

以下は一昨日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■認定第1号令和4年度高槻市一般会計歳入歳出決算認定について(歳出全般)

▲7.救急車について

 主要事務執行報告書271ページには、救急に関する事項が記載されています。
(1)消防庁の各年度の「救急業務における消防本部別実施状況」を見ると、高槻市消防本部の、入電から現着(現場到着)までの平均所要時間は、令和元年が7.5分、2年が8.5分、3年が9分となっています。令和4年は何分だったのでしょうか?お答えください。

⇒本市における令和4年の入電から現場到着までの平均所要時間は、9.2分となっております。

(2)消防本部のHPの「応急手当」のページには、「救急車が到着するまでには、高槻市では約7分かかります。」と記載されていますが、実際には、年々、遅くなっているようです。なぜ遅くなっているのでしょうか?理由をお答えください。

⇒入電から現場到着までの所要時間につきましては、様々な要因が考えられますが、主なものとして、新型コロナウイルス感染症の拡大により、個人用防護具の着用や救急車内における感染予防対策の徹底を図る必要があったこと等が要因と考えられます。

<2回目>

(1)令和4年は、救急車について、入電から現場到着までの平均所要時間は9.2分になったということです。
 その主な原因は、新型コロナのため、防護具の着用や救急車内での感染予防対策だということですが、それらをしない場合は、何分短縮できるのでしょうか?お答えください。
 また、4年前の日本経済新聞の記事には、「現場到着までの時間が延びている理由は、重症でないにもかかわらず、救急車を呼んでしまう人が多いからです。」と書かれていました。実際はどうなのでしょうか?お答えください。

⇒1点目の時間短縮につきましては、救急隊が感染しないため、また、救急隊が感染源とならないため十分な感染予防対策が必要でございます。そのため仮定の答弁は差し控えさせていただきます。
 次に、日本経済新聞の記事に関するご質問ですが、記事の内容も含め様々な要因が考えられます。

(2)令和元年と比べると、救急搬送後の、社会復帰率や生存率は、どれだけ変化したのでしょうか?お答えください。

⇒社会復帰率と生存率につきましては、令和元年に比べて令和4年は社会復帰率、生存率ともに減少しています。

<3回目>

(1)令和元年と令和4年の社会復帰率と生存率は、それぞれ何%なのでしょうか?お答えください。

⇒2問目で申し上げましたとおり、令和元年に比べて令和4年は社会復帰率、生存率ともに減少しています。

 あとは意見を述べます。
 高槻市消防本部のHPには、「救急車が到着するまでには、高槻市では約7分かかります。」と書かれていますが、先ほど申し上げたとおり、年々遅くなっていて、令和4年の平均は、9.2分ということでした。それに伴ってか、社会復帰率と生存率は、共に減少しているということです。憂慮すべき事態だと思います。
 新型コロナが5類になったとはいえ、現在、第9波の最中だとも言われていますし、救急隊の感染予防対策は必要だと、私も思います。
けれども、救急車の到着時間が、患者さんの生死にかかわる場合も多いわけです。
 ネットで調べた限りですが、京都市や福岡市は、救急車の到着が早いということです。他市の取り組みも参考にして、時間の短縮に取り組んでください。要望しておきます。


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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)