高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【救急車の出動件数がコロナ以前より増加】死亡・急病の増加の原因の究明と対策は、待ったなし。自治体間で協力して対応を。

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今日は総務消防委員会と協議会が。私もいくつか質問しました。

救急車の出動件数が増加しているため、予算を増額したいというのですが、出動件数の増加はどれだけなのかと尋ねると、上の表のとおり、コロナ以前の令和元年度よりも増加しているとのこと。

私は最後に以下の意見を述べました。

救急出動件数については、コロナ禍の令和2年度、3年度は、令和元年度を下回っていたのに、令和4年度は、新型コロナに関する対応がそれほど変わっていないにもかかわらず、コロナ禍前の水準以上に増加していて、その主な原因は、急病だということです。
 先日の本会議では、火葬の件数が増えている、つまり、死亡者数が増加しているということを取り上げましたが、死亡・急病の増加の原因の究明と対策は、市民の皆さんの命と健康を守るうえで、非常に重要で、待ったなしだと思います。
 とはいえ、原因の究明というのは、なかなか難しいことですので、複数の自治体で協力をして、まずは各自治体がそれなりの根拠をもって仮説を立てて、それに基づいた対策を講じて、その成果を持ち寄って、効果の高いものを取り入れていくべきではないかと思います。そういうことにこそ、ビッグデータの活用ということも、あってもいいのではないのでしょうか。
 ぜひ市長会等で、こうした取り組みを呼びかけていただきたいと思います。



以下は今日の総務消防委員会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第92号 令和4年度高槻市一般会計補正予算(第8号)

<1回目>

 予算説明書26、27ページの消防費について伺います。
 出動件数が増加しているので、そのための予算も増額したいということですが、どういったケースで、どれだけ出動件数が増加しているのでしょうか?前年度、前前年度と比較して、分かりやすくお答えください。

⇒出動件数の増加につきましては、コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う行動制限が緩和され、外出の機会が増えたことによるもののほか、夏期の熱中症の搬送など、救急出動が増加したものと考えられます。
 また、4月から11月の期間における救急出動件数を比較しますと、本年度の15,738件と比べ、前年度が13,141件で2,597件の増加、前々年度が12,896件で2,842件増加しているものでございます。

<2回目>

(1)最近、出動件数が増加してきているとはいうものの、全国的には、総務省消防庁の資料によると、コロナ禍前と比較すると、出動件数は減少したということです。
 高槻市では、コロナ禍前の令和元年度の4月から11月の期間における救急出動件数は、何件だったのでしょうか?お答えください。
 また、令和4年度は、コロナ禍前の水準に戻っているといえるのでしょうか?最近は、外出時や熱中症による搬送が増えたということですが、コロナ禍以前と比較すると、どういった傾向の違いがあるのでしょうか?お答えください。

⇒1点目の令和元年度4月から11月の期間における救急出動件数につきましては、14,904件でございます。
令和4年度は、コロナ禍前の水準以上に増加しており、傾向としては、主に急病が増加しております。

(2)出動時の隊員の感染防止や車両・備品の消毒にも気を遣われていると思いますが、そういったものは、コロナ禍前と比べて、勤務時間や費用等に、どれだけの影響があるのでしょうか?お答えください。

⇒2点目の勤務時間や費用等につきましては、勤務時間数は増加しておりますが、コロナの影響によるものか、把握できておりません。
費用については、感染防止対策に要する感染防止衣等の購入費や防疫作業手当が増加しております。

(3)行動制限の緩和は歓迎すべきものですが、一方で、救急出動の増加も抑えたいところです。市民の皆さんには、どういったことに注意をしていただくべきだとお考えでしょうか?消防本部の見解をお聞かせください。

⇒3点目の市民の皆様に御注意いただきたい点につきましては、感染防止対策を徹底していただくとともに、突然の病気やケガで困った場合の相談窓口として、救急安心センターおおさか(♯7119)を利用していただきたいと考えております。

<3回目>

 あとは意見だけ述べます。
 救急出動件数については、コロナ禍の令和2年度、3年度は、令和元年度を下回っていたのに、令和4年度は、新型コロナに関する対応がそれほど変わっていないにもかかわらず、コロナ禍前の水準以上に増加していて、その主な原因は、急病だということです。
 先日の本会議では、火葬の件数が増えている、つまり、死亡者数が増加しているということを取り上げましたが、死亡・急病の増加の原因の究明と対策は、市民の皆さんの命と健康を守るうえで、非常に重要で、待ったなしだと思います。
 とはいえ、原因の究明というのは、なかなか難しいことですので、複数の自治体で協力をして、まずは各自治体がそれなりの根拠をもって仮説を立てて、それに基づいた対策を講じて、その成果を持ち寄って、効果の高いものを取り入れていくべきではないかと思います。そういうことにこそ、ビッグデータの活用ということも、あってもいいのではないのでしょうか。
 ぜひ市長会等で、こうした取り組みを呼びかけていただきたいと思います。