高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【新型コロナ】ワクチン接種に関する現時点での高槻市の答え

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種のスケジュール

今日から3月議会。いくつか質問しました。

新型コロナのワクチン接種を国が決定し、高槻市でも準備が進められています。

今日の本会議ではこのワクチン接種について網羅的に質問してみましたが、未確定なことが多いため、あまりはっきりした答弁は得られませんでした。今後徐々に定まっていくはずですので、感染予防対策をしつつ、市の発表をおまちいただければと思います。

以下は今日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをご了承ください。

■報告第1号 令和2年度高槻市一般会計補正予算(第11号)の専決処分報告について

<1回目>

 新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種の体制の速やかな確保に向けて、特に緊急を要したことから、2月5日付で専決処分を行ったということです。このワクチン接種について、まず13点伺います。

(1)高槻市で接種されるワクチンは、どの製薬会社が作ったものなのでしょうか?高槻市には、いつ、何回分のワクチンが供給されるのでしょうか?ワクチンの保管場所や保管方法についてはどのようになっているのでしょうか?現在確認されている変異種・変異株には、どの程度効果があるのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒ワクチンの種類等についてですが、当面はファイザー社のワクチンが供給される予定で、ワクチンの供給時期や量については、国から示されておらず、保管場所等についても現在検討中です。また、変異種・変異株への効果についても、国で示されるものと考えております。

(2)ワクチンの接種については、高槻市による集団接種と、医療機関による個別接種を併用するということです。集団接種の会場は、どこに、何か所、設けられるのでしょうか?接種に必要な医療従事者やスタッフの確保はできるのでしょうか?また、個別接種を行う医療機関は、どれだけになるのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒集団接種会場については、保健センター、西部地域保健センター、子ども未来館の3か所で検討しています。現在、医師会等を通して、各医療機関に対し、個別接種及び集団接種への協力を依頼しているところです。

(3)主な接種スケジュールが資料に書かれていますが、対象者である、 医療従事者等1万人、65歳以上の高齢者約10万2千人、その他の方約19万1千人については、それぞれ、いつから接種が開始されるのでしょうか?また、いつまでに接種が完了する見込みなのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒接種スケジュールですが、医療従事者への接種については大阪府が実施されます。高齢者については、国から4月以降に開始予定と聞いておりますが、その他の方については具体的に示されていません。

(4)基礎疾患のある方も、優先接種の対象となっていると報道されていますが、資料のスケジュールには書かれていません。基礎疾患のある方の接種開始はいつになるのでしょうか?また、対象となる基礎疾患とは何なのでしょうか?その基礎疾患のある方は、高槻市に何人おられるのでしょうか?基礎疾患があることについては、どのように証明するのでしょうか?診断書がいるのでしょうか?自己申告なのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒基礎疾患のある方についてですが、対象となる基礎疾患は、心臓病など14種類の疾患が示されており、接種にあたっては自己申告制と聞いております。

(5)16歳未満は当面対象外の見込みとのことですが、何故なのでしょうか?また、長期入院している方や、基礎疾患のある方で、かかりつけ医で接種する場合などは市民以外でも接種可能ということですが、そういった方は何人おられるのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒16歳未満については、ファイザー社のワクチンの薬事承認の対象外とされています。また、基礎疾患のある市外の方で、市内の医療機関で接種する人数は把握していません。

(6)ホームレスやいわゆる「ネットカフェ難民」、DV被害等で避難されている方も接種を受けることができるのでしょうか?できるのであれば、どういった手続きをすればいいのでしょうか?お答えください。

住民基本台帳に記載のない方も市町村に対し、届出等を行うことで接種することができます。

(7)予約方法については、市から対象者に接種券を発行・郵送することで個別通知した後、集団接種についてはコールセンターで予約を受け付けるということです。コールセンターの体制はどういったものになるのでしょうか?十分な体制を確保できるのでしょうか?コールセンターには、本人であることを証明するために、何を伝えればいいのでしょうか?マイナンバーも伝える必要があるのでしょうか?氏名や住所、生年月日で足りるのでしょうか?ネットで予約できるようにはならないのでしょうか?それぞれ具体的にお答えください。

⇒7点目、9点目の予約方法については、コールセンターでの電話予約とインターネット経由での予約があり、接種券番号と生年月日等が必要になると想定しています。また、マイナンバーによる予約は、現在、想定されていません。

(8)個別接種を行う医療機関へは、どのように予約すればいいのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒個別接種を行う医療機関の予約については、現在協議中です。

(9)マイナンバーカードを持っていることで、予約が簡単になったりするようなことはあるのでしょうか?お答えください。

⇒(7)の答弁

(10)集団接種のシミュレーションは行ったのでしょうか?お答えください。

⇒集団接種のシミュレーションについてですが、大阪府が実施する市町村向けの訓練を視察したところでございます。

(11)副反応については、どういったものが、どれだけの割合で起こる可能性があるのでしょうか?また、副反応が出た場合には、どういった対応がされるのでしょうか?健康被害が生じた場合の救済措置や給付はどういったものなのでしょうか?それぞれお答えください。

⇒副反応については、接種部位の痛みや頭痛等のほか、まれな頻度でアナフィラキシーが発生することも海外では報告されており、医療機関や集団接種会場では、副反応に備えて医薬品等の準備をしています。健康被害が生じた場合は、法律に基づく救済制度があります。

(12)対象者への接種状況等についての管理は、どこが、どのように行うのでしょうか?マイナンバーが使用されるのでしょうか?お答えください。

⇒接種記録の管理は、各市町村が行うこととされており、マイナンバーとの連携は国で検討されています。

(13)新型コロナについての集団免疫については、どういった認識なのでしょうか?何%の方がワクチン等によって免疫を確保できれば、集団免疫の効果が得られるのでしょうか?お答えください。

⇒集団免疫については、新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかはわかっていません。


<2回目>

(1)ファイザー社の新型コロナワクチンについては、厚生労働省のホームページで、「1回目の接種後、通常、3週間の間隔で2回目の接種を受けてください(接種後3週間を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を受けてください。)。1回目に本ワクチンを接種した場合は、2回目も必ず同じワクチン接種を受けてください。」とされています。
 コールセンター等で予約する場合は、1度の予約で、2回の接種の日を決めるということになるのでしょうか?それとも、2回目の接種については、1回目の接種後に、あらためて予約することになるのでしょうか?お答えください。

⇒予約についてですが、ワクチンの供給量に応じて予約できる人数が決まります。

(2)ファイザー社製のワクチンについては、2回の接種が原則だけれども、1回の接種でも一定の効果があるとして、1回だけ接種する案が政府内で浮上しているとの報道もされています。これについて、市としてはどういったお考えなのでしょうか?見解をおきかせください。

⇒1回のみの接種については、国で検討されるべき事項です。

(3)37.5度以上の発熱のある方などは、接種を受けられないと、厚生労働省はしていますが、予約当日に接種を受けられなかった場合は、どうすればいいのでしょうか?予約を最初からやり直す必要があるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒予約当日に接種を受けられなかった方については、再度の予約が必要となります。

(4)河野大臣は、「自治体によっては高齢者の中でも優先的に100歳以上から始めようとか、介護施設の入所者に医者が行って打つとか、各自治体で実情に合うように考えてくれていると思う」といった発言をされたということです。
 新型コロナウイルスの陽性者の死亡率は、60代が1.24%、70代が4.65%、80代が12.0%、90代以上が16.09%だということです。高槻市は、高齢者の中でも、特に年齢の高い方を優先するのでしょうか?優先するとすれば、具体的にどのように行うのでしょうか?お答えください。
 また、介護施設や自宅で寝たきりの方など、外出が難しい方には、どういった対応をされるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒高齢者の中での優先順位については、ワクチンの供給量に応じて検討します。また、外出が難しい方については、訪問診療等による対応を想定しています。

(5)基礎疾患については、複数の基礎疾患がある場合のほうが危険だと指摘する専門家の方がおられますが、基礎疾患の数や内容によって、優先度が変わるということはあるのでしょうか?具体的にお答えください。

(6)基礎疾患に関しては自己申告制だということです。接種を早く受けたいと、虚偽の申告をする可能性も考えられますが、それについては、どういった対策をされるのでしょうか?
 また、虚偽申告が発覚した場合には、どういった罰などがあるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒5点目及び6点目の基礎疾患についてですが、医師による予診の際に確認します。

(7)接種当日の会場での本人確認はどのように行うのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒本人確認ですが、健康保険証や運転免許証等で確認します。

(8)WHOは、「集団免疫」の状態について、正確には分からないものの、世界の人口の70%を超える人がワクチンを接種する必要があるという見方を示しています。高槻市では、市民の何%の方にワクチンを接種するといった目標はないのでしょうか?お答えください。

⇒接種目標ですが、接種を希望する方が速やかに接種できるよう取り組んでまいります。

(9)ワクチンを打ちたくないという方も一定数おられるので、ワクチンを全員分確保すると、ワクチンが余ることになりますが、ワクチンが余った場合にはどうするのでしょうか?廃棄するのでしょうか?お答えください。

⇒ワクチンの余剰分の取扱いについてですが、国からは特に示されておりません。

(10)接種記録の管理は各市町村が行い、マイナンバーとの連携は国で検討されているということです。基礎疾患の情報についても管理がされるのでしょうか?お答えください。
 また、基礎疾患や接種回数等の情報が、今後、今回のワクチン接種以外の目的で使用されることはあるのでしょうか?お答えください。

⇒国が準備しているマイナンバーと連携するシステムですが、基礎疾患の情報は持たないと聞いております。


<3回目>

(1)予約の方法について答弁がありませんでしたので、あらためておききします。
 現在のところ、2回の接種が原則だということですが、コールセンター等で予約する場合は、1度の予約で、2回の接種の日を決めるということになるのでしょうか?それとも、2回目の接種については、1回目の接種後に、あらためて予約することになるのでしょうか?お答えください。
(2)37.5度以上の発熱のある方等、予約当日に接種を受けられなかった方については、再度の予約が必要となるということですが、1回目の接種の予定の日に発熱等があった場合、2回目の日の予約をしていても、すべてキャンセルになるのでしょうか?それとも、2回目を予定していた日が、1回目となり、2回目の接種の日は、あらためてコールセンター等で予約しなければならないのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒(答弁要旨)ワクチンの供給量に応じて予約可能な人数が決まる。
予約当日に接種を受けられなかった場合は、その時の予約状況に応じた対応になる。

(3)あらためておききしますが、基礎疾患の数や内容によって、優先度が変わるということはあるのでしょうか?具体的にお答えください。
(4)基礎疾患に関する虚偽申告については、医師による予診の際に確認するということです。その確認の際に虚偽が発覚した場合には、どういった対応をされるのでしょうか?予約はすべてキャンセルということになるのでしょうか?警察に突き出すのでしょうか?具体的にお答えください。
(5)基礎疾患に関する虚偽申告については、医師が予診で確認しても、100%防ぎきれるとは考えられません。事後に虚偽申告が発覚した場合には、どういった刑罰等が適用される可能性があるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒(答弁要旨)現時点で国から示されていない。

(6)あらためておききしますが、基礎疾患や接種回数等の情報が、今後、今回のワクチン接種以外の目的で使用されることはあるのでしょうか?お答えください。

⇒(答弁要旨)ワクチン接種のみで使用する。

(7)2月26日の報道によると、大阪府は、ワクチンの府民への接種完了目標を、当初の9月末から1か月程度後ろ倒しにするということです。高槻市も、接種完了を10月末頃と見込んでいるのでしょうか?具体的な接種完了時期をお答えください。

⇒(答弁要旨)完了時期を想定するのは困難。速やかに接種できるよう取り組む。

(8)過去に陽性反応が出た方は、どうすればいいのでしょうか?ワクチンを1回だけ打てばいいという専門家の方もおられますが、市としてはどういった方針なのか、具体的にお答えください。

⇒(答弁要旨)国の方針に従い対応。

あとは意見です。
いろいろと、不確定な要素もある中で、ワクチン接種の体制を整えていかなければならないので大変だと思いますが、スムーズに実施するために、様々な場合を想定して、しっかりと準備をしてください。以上です。