高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

事件等を公表し、信頼を回復したいのなら、過去のものもすべて公表せよ。

事務処理ミス・事件・事故等の公表(定例公表)※日付は、所管課において発生を認知した時点

今日は高槻市議会の3月議会の最終日でした。一般質問では、私も何点かについて質問しました。

高槻市役所は、「事務処理ミス・事件・事故等の公表」というページを作成し、不祥事を公表するというのですが、普通の感覚であれば、「事件・事故・事務処理ミス」というふうに重大な順に並べるはず。また、ページをよく見ると、「※日付は、所管課において発生を認知した時点」と書かれており、不祥事がいつ起きたのかは分からないようにされています。

一番語感的に軽い「事務処理ミス」というのを最初にもってきて、市が認知した日付だけを公表するというのは、公表はするけれども、消極的にしかしないというような、高槻市の姿勢が感じられます。正直に全部は公表しないつもりなんでしょうか。

高槻市は、3月4日以降に「認知した」ものだけを公表するというのですが、過去の不祥事もすべて公表すべきです。これまで不祥事を隠蔽したことがばれたから、信頼回復のために、今後は公表するということになったわけですから、これまでのことも全部公開しなければ、信頼は回復できないはずです。

また、事件等は公表するというのですが、職員の処分の公表については、まだ検討中とのこと。処分をしたらその日に発表すればいいだけなのではないのでしょうか。

濱田市長は、この3月議会の開会に当たって・・・

なお、交通部では、これまで社会的影響が大きいと判断した事案を公表してまいりました。



・・・と述べました。しかし、交通部では、バスに乗務する前の飲酒検査に2度引っ掛かった職員を、昨年12月に、停職1か月の懲戒処分にしていたことを公表しませんでした

この件は、新聞各社が報道するくらいですから、社会的に大きな事件であるということは明白です。報道されなくても、公務員が停職処分を受けるようなことをしでかしたということが、社会的影響が大きい事件だということは、誰が考えても明らかなはずです。

つまり、「社会的影響が大きいと判断した事案を公表してきた」という、濱田市長の3月議会冒頭の発言は、嘘だということです。

下手な言い訳はいいので、過去の事件や処分等もすべて公表し、怪しいものはしっかりと調査をしてくれればいいのですが、本日議会で確認したところでは、高槻市は、そうはしないとのこと。そんな態度では信頼回復はできないのではないでしょうか?

以下は、本日の私の質問と答弁の内容です。

<事件・事故・事務処理ミス等の調査・隠蔽・公表等について・質問1>

 濱田市長は、この3月議会の開会に当たって、職員の処分の公表等については基準などを今後検討していく、事務処理ミス等の公表については「新たに基準」を定め、従来は公表の対象としてこなかった事案についても、市民の皆様や社会に影響のある場合には、これらをとりまとめて、3月4日以降の事件等を、3月21日から、毎週ホームページ上で公表すると述べました。現在、市のホームページには「事務処理ミス・事件・事故等の公表」というページが作られています。こうしたことについてまず7点伺います。

(1)職員の処分の公表等については今後検討していくということですが、検討するまでもなく、処分をしたら、その日のうちに公表すればいいだけです。何をあれこれ検討されているのでしょうか?お答えください。

(2)事件等の公表については、新たに基準を定めたというのですが、どのような基準なのでしょうか?また、それまでの公表基準はどのようなものだったのでしょうか?お答えください。

(3)「事務処理ミス・事件・事故等の公表」というページには、注意書きとして、事故等の「日付は、所管課において発生を認知した時点」と書かれています。なぜ、事件や事故等が起きた日付ではなく、高槻市役所がそれを認知した日とするのでしょうか?お答えください。

(4)市バス運転士職員が、乗車前の飲酒検査に繰り返し引っ掛かり、昨年に12月に、停職1か月の懲戒処分を受けていたことについて、私が交通部に問い合わせて事実確認をして、「なぜ公表しないのか?」と尋ねたところ、担当職員は「公表しないものは公表しない」といった、完全に開き直った態度でした。毎日新聞の取材に対しても、「これまでの慣例」で公表しなかったと答えたとのことです。この停職1か月の処分以外に16件もの停職や戒告などの処分がされていたことも、やっとその時に公表されました。市長は、今年の3月4日以降に高槻市が認知した事件等についてだけ、公表する方針のようですが、これまで公表されてこなかった3月4日以前の事件等や処分等についても、過去5年分ほどさかのぼって、すべてを市民に対して公表すべきではないでしょうか。市長の見解をお聞かせ下さい。

(5)市バス運転士の職員が、乗車前の飲酒検査に引っ掛かったということですが、その職員は自家用車で通勤していると聞いております。自家用車で飲酒運転をしてきたのではないのでしょうか?警察には届けないのでしょうか?市の考えをお聞かせ下さい。

(6)事務処理ミス・事件・事故等の公表」というページが設けられましたが、事務処理ミスは分かるとして、事件・事故等とはどういうものなのでしょうか?飲酒運転をして、カーブミラーに衝突する自損事故を起こした職員が懲戒免職になったり、消防本部の消防司令補が休暇中に車検の切れた車を運転していて、静岡県内の東名高速道路で車に追突し、ドライバーの男性を負傷させる人身事故を起こして、減給処分になったりしましたが、こうした勤務時間中以外の事件や事故なども、公表されるのでしょうか?お答えください。

(7)先日の総務消防委員会で、特別休暇の祭祀休暇の取得率が、市長部局では約33%であるのに対して、交通部は約89%、消防本部も約80%と非常に高くなっているということと、病気休暇については、その平均取得日数が、交通部で18.5日、消防本部で15.4日であるのに対して、市長部局で30.9日、教育委員会で38.1日、水道部で39.6日と、不自然に高くなっていることを指摘しました。不正取得が疑われるわけですけれども、これについては調査していただけないのでしょうか?お答えください。


≪事件等の公表等・答弁1≫

 まず、職員の処分の公表についてですが、公表の対象などについて検討しているところです。
 次に、2点目ですが、新たに定めた基準は、事務処理ミス等について、その内容の軽重により、随時個別、または定例一括して、公表を行うものです。また、従前は、事案に応じて公表等をしてまいりました。
 次に、3点目及び4点目ですが、事務処理ミス等は、発生後、期間をおいて判明する場合もあることから、認知した日を基準として、公表を行っています。なお、公表の対象は3月4日以降に判明したものとしています。
 5点目についてですが、アルコール検査は一般旅客自動車運送事業者において、事業用自動車の飲酒運転を未然に防ぐことであります。
 次に、6点目ですが、事件・事故には、本市または市の施設の利用者等が被害を被った事案が該当します。また、職員の勤務外の法令違反については、その内容に応じて、適切に公表いたします。
 7点目ですが、祭祀休暇や病気休暇につきましては、休暇の趣旨に基づき申請により承認を行ってまいりましたので、調査の実施は予定しておりません。
 以上でございます。


<事件等の公表等・2回目>

(1)職員の処分の公表の基準については、「公表の対象などについて検討している」とのことですが、公表できないような処分や処分理由などがあるということなのでしょうか?具体的にはどういうことなのか、明確にお答えください。

(2)公表基準はどのようなものなのかとお聞きしたのですが、「内容の軽重により、随時個別、または定例一括して、公表を行う」という答弁です。まったく答えになっていません。明確に、いかなる基準なのかということを、具体的にお答えください。

(3)事件・事故等について、市役所が認知した日よりも、事件等がいつ起きたということのほうが大事なのではないのでしょうか?なぜ、3月4日以前の事件等や、事件等が起きた日付を公表しないのでしょうか?事件等がいつ起きたのか隠したいのでしょうか?お答えください。

(4)アルコール検査は、事業用自動車の飲酒運転の未然防止のためという答弁ですが、高槻市役所は、明らかに飲酒運転で出勤してきた職員をかばうということなのでしょうか?お答えください。

(5)職員の勤務外の法令違反については、その内容に応じて、適切に公表するということですが、公表するかしないかの基準は何なのでしょうか?お答えください。

(6)祭祀休暇や病気休暇については、申請により承認してきたということですが、つまり申請を鵜呑みにして、審査はしなかったということなのでしょうか?本当に、毎年違う日に祭祀休暇を取得したり、診断書もないのに病気休暇をとったりしている人はいないのでしょうか?お答えください。

(7)祭祀休暇や病気休暇については、調査の実施は予定していないということです。数字上、あるいは常識からして明らかに怪しい場合でも、高槻市は調査をしないのでしょうか?お答えください。


<事件の公表等・答弁2>

 まず、1点目の職員の処分の公表についてですが、公表の対象などについて検討しているところです。
 2点目ですが、市民、社会に影響のある事務処理ミス等について、公表を行うものです。
 3点目ですが、隠す意図はございません。
 4点目の交通部において実施しているアルコール検査については、一般旅客自動車運送事業者として、事業用自動車の飲酒運転を未然に防ぐことを目的としております。
 5点目ですが、信用を失墜させる行為については、公表が必要であると考えています。
 6点目と7点目の祭祀休暇や病気休暇についてですが、休暇の趣旨に基づき申請により承認を行ってまいりました。調査の実施は予定しておりません。


<事件等の公表等・質問3>

(1)濱田市長は、この3月議会の開会に当たって・・・

なお、交通部では、これまで社会的影響が大きいと判断した事案を公表してまいりました。



・・・と述べました。しかし、交通部では、バスに乗務する前の飲酒検査に2度引っ掛かった職員を、昨年12月に、停職1か月の懲戒処分にしていたことを公表しませんでした。
 この件は、新聞各社が報道するくらいですから、社会的に大きな事件であるということは間違いないはずです。新聞に報道されなくても、公務員が停職処分を受けるようなことをしでかしたということが、社会的影響が大きい事件だということは、誰が考えても明らかなはずです。
 ということは、社会的影響が大きいと判断した事案を公表してきたという、濱田市長の3月議会冒頭の発言は、嘘だといわざるをえないのではないでしょうか?お答えください。

(2)隠す意図がないのであれば、事件等のあった日の日時も、当然に公表すべきです。何年も前に起こった事件等であったとしても、高槻市は認知した日だけを今後も公表するのでしょうか?それは、事件等がいつ発生したかを隠すことになるのではないのでしょうか?お答えください。

(3)教育委員会は、樫田小学校で、公文書である「授業代行計画表」を、1年と保存せず、随時破棄することをよしとするようですが、これは違法行為であり、少なくとも事務処理ミスといえるのではないのでしょうか?市の見解をお聞かせ下さい。

(4)病気休暇の取得理由についてですが、どのような病名が多いのでしょうか?多い順に5つお答えください。


≪事件の公表等・答弁3要旨(メモに基づくので不正確かもしれません)≫

(1)市長は嘘をついていない。
(2)隠す意図はない。
(3)事務処理ミスではありません。
(4)平成23年度市長部局において、うつ病など精神疾患、インフルエンザ、感染性胃腸炎の順となっています。