※パソコンの不調のためか、12月と1月のファイルが壊れたようなので、議事録から抜粋して掲載しております(平成27年4月10日)。
■平成23年 第5回定例会(第1日11月30日)
○議長(久保隆夫) 議会関係の報告は終わりました。
これで諸般の報告を終わります。
お諮りします。
日程第4、都市公園を設置すべき区域の決定の撤回について、日程第5、(仮称)八丁畷地区防災公園に関する直接施行の同意の撤回について、及び日程第6、平成23年度高槻市一般会計補正予算(第3号)の撤回について、以上3件は相関連する事件ですので、一括議題としたいと思います。これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(久保隆夫) 異議なしと認めます。
したがって、以上3件を一括議題とすることに決定しました。
以上3件は、9月7日、市長から提出された議案第65号 都市公園を設置すべき区域の決定について、議案第66号 (仮称)八丁畷地区防災公園に関する直接施行の同意について、及び、9月27日、市長から提出された議案第76号 平成23年度高槻市一般会計補正予算(第3号)について、本日付をもって撤回したい旨の申し出がなされているものであります。
なお、このことについては、11月16日の総消防委員会において、あらかじめ了承を求められたところであります。
○議長(久保隆夫) 撤回理由の説明を求めます。
〔市長(濱田剛史)登壇〕
○市長(濱田剛史) ただいま議案となりました、
9月議会に付議いたしました安満遺跡芝生公園等整備推進事業に係る議案第65号 都市公園を設置すべき区域の決定について、議案第66号 (仮称)八丁畷地区防災公園に関する直接施行の同意について、及び議案第76号 平成23年度高槻市一般会計補正予算(第3号)についての撤回につきまして、その理由のご説明を申し上げます。
これらの議案につきましては、9月議会において議員の皆様から、当該公園の上面利用が未確定であることなど、さまざまなご意見をいただき、去る9月27日の本会議におきまして継続審査となったものでございます。私といたしましては、このことを真摯に受けとめ、上面利用の考え方や当該事業の進め方、並びにスケジュール等課題整理の必要性を強く感じたところでございます。
この継続審査を受け、9月議会以降のこれまでの経緯でございますが、私も議会終了後、京都大学の総長及びUR西日本支社の副支社長にお会いし、9月議会の結果をご報告するとともに、議員の皆様のご指摘を踏まえ、上面利用の検討には一定の期間が必要であることをご説明し、関連議案の上程につきましては、公園の上面利用が確定する段階で進めることも考えたい旨の申し入れを行ったところでございます。
しかしながら、当該事業は、これまで長い期間にわたって3者で協力して積み重ね、取り組んできた経過がございます。京都大学におかれましては、国の関係省庁と協議を重ね、法に基づく中期計画に当該農場等の財産を譲渡する旨を明記され、大学内におかれましても、関連する多くの部局とさまざまな諸手続について協議されるとともに、当該農場での農学研究や農作物の収穫時期等を熟慮した移転スケジュールを計画されるなど、本市の9月議会に向けて対応してこられました。また、URにおかれましても、京都大学と同様に9月議会に向けて国等に対して、当該地区の防災公園街区整備事業が採択されるためのさまざまな手続や、協議を進めてこられました。また、京都大学の新農場が予定されている木津川市の造成工事等につきましても、事業着手に向けて準備を進めてこられたという現状がございます。
このように、京都大学及びURは、これまで長期間にわたって協議を積み重ねてきた中で、当該事業のスタートに向けて取り組んでこられてきたことから、公園の上面利用が確定する段階で進めることも考えたいという本市の申し入れに対し、事業の成立そのものが危ぶまれるとの懸念を示されるなど、おのおのの事業計画やスケジュールの関係もあり、さらに調整に時間がかかる見込みでございます。
本市といたしましても、当該事業の実施に当たっては、京大農場の移転が大前提であり、各議員のご意見も十分に踏まえながら、事業の枠組みを維持するためにも、3者の合意形成に向けた方策について、引き続き協議、調整を行っているところでございます。
このようなことから、現時点においては3者の合意形成には至っておらず、協議に時間を要することから、苦渋の決断ではありますが、今般、当該公園整備に係る議案第65号、66号、並びに76号につきましては、一たん撤回させていただきたいと考えております。
なお、本件につきましては、今議会に先立ちまして、11月16日に総務消防委員会を開催していただき、全委員のご了承をちょうだいしたところでございます。
本市といたしましても、議案の撤回という決断に至ったことにつきましては、不徳のいたすところでございます。今後は、このような事態を招かないよう、より適切な事業執行に努めてまいりたいと考えております。
また、当該公園の上面利用でございますが、現時点では3者による合意形成がなされていないことから、9月議会でお約束した外部組織の検討委員会の設置ができない状況でございます。したがいまして、当該事業の最優先課題である3者の合意形成に向けて、現在、全力を傾注しているところであり、これらの課題を解決した上で外部の検討委員会の設置を含む上面利用の検討に着手してまいります。
私としましては、50年先、100年先のまちづくりを見据え、当該事業を進めてまいりたいと考えております。当該地の貴重な空間を活用し、安満遺跡という歴史遺産の保存と活用や、市民の安全・安心につながる防災機能の充実を図るとともに、将来にわたって多くの人々が集い、交流する本市の新たなシンボル公園を目指してまいりたいと考えております。
今後も議会のご議論を踏まえるとともに、広く市民のご意見をちょうだいしながら、本事業を精力的に進めてまいります。
以上、議案の撤回に至った経緯と、その理由のご説明といたします。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
○議長(久保隆夫) 撤回理由の説明は終わりました。
しばらく、休憩します。
〔午前10時16分 休憩〕
〔午前10時17分 再開〕
○議長(久保隆夫) 会議を再開します。
○(北岡隆浩議員) では、質問させていただきます。
まず3点、質問させていただきます。
まず、1点目ですけれども、公園の上面利用については、今後どのように検討し、決定していくんでしょうか。
2点目です。以前示された3案については、どうなるんでしょうか。3案についても撤回なんでしょうか、それとも維持していくんでしょうか。
最後、3点目ですけれども、防災公園部分については、国から補助金を受けて整備していくという方針で変わりがないんでしょうか、お答えください。
○市長公室長(乾 博) 北岡議員の、議案の撤回に関するお尋ねでございます。
当該地は、先ほども市長が申し上げましたとおり、市街地に近接する貴重な空間でございますことから、今後も本市の新たなシンボルとなる安満遺跡芝生公園等の整備を目指してまいりたいと考えております。当該事業の実施に当たりましては、何分にも京大農場の移転が大前提でございますので、現在につきましては、3者の合意形成に向けた方策につきまして、協議、調整を行っているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○(北岡隆浩議員) 全然答えになってないなと思うんですけども。本日も濱田市長からご説明がありましたが、濱田市長のご説明では、9月議会において議員から、公園の上面利用が未確定であることなど、さまざまな意見があり、継続審査となったことを真摯に受けとめ、上面利用の考え方などの課題整理の必要性を強く感じて、京大、URに対して、公園の上面利用が確定する段階で進めることも考えたい旨の申し入れを行ったということでした。けれども、公園の上面利用について決定をする外部組織の検討委員会については、3者の合意ができていないので設置ができない状況だと。3者合意ができてから外部の検討委員会の設置を含む上面利用の検討に着手していくということもおっしゃられました。上面利用の決定が先なのか、3者の合意が先なのか、鶏が先か、卵が先かみたいな、ちょっとわけのわからない説明だったんですが、上面利用の決定が先なのか、3者の合意が先なのか、どちらなのでしょうか、明確にお答えください。
次ですけれども、けさも報道がありましたが、ガンバ大阪の新スタジアムは吹田市に決まりそうです。高槻市のほうは、ガンバ大阪の新スタジアムは奥本前市長の公約だ、行政案だと、行政案の一つだと。そして、それ以外、2つの案を考えましたというふうに言ってきたわけですけれども、ガンバのスタジアムの案がつぶれたからといっても、ほかの2つの案があるわけです。3案については、税金を投じて計画をつくってきたわけです。それを撤回だとか、再検討するとかいうのは、先ほど明確なご答弁がなかったんですけれども、これからどうなるかわからないんですけれども、どうなっていくのかなと。これまでの経緯を考えると、やはり京大農場の買い取りというのは、ガンバ大阪のサッカースタジアムありきだったということではないのかなというふうにも考えられるんですが、その点についてお答えください。
最後、3点目ですけれども、京都大学及びURからは、事業の成立そのものが危ぶまれるとの懸念が示されたということですが、もし事業が成立しなかったら京都大学やURは、高槻市や高槻市長に対して損害賠償請求などをしてくるような、そういう可能性は考えられるんでしょうか。あるいは、ほかに何らかのリスクはあるんでしょうか。それともリスクは全くないんでしょうか、お答えください。
以上です。
○市長公室長(乾 博) 北岡議員のお尋ねにつきまして、議案の撤回に係る部分につきましてお答え申し上げたいと思います。
先ほども申し上げましたとおり、現在、3者の合意形成に向けまして全力を傾注しているところでございまして、その上面利用の検討等につきましては、その後になろうかと考えてございます。そのほかの部分につきましては、議案の撤回部分と直接的に関係ない部分とを考えておりますので、答弁は差し控えさせていただきます。
○(北岡隆浩議員) 市長の説明に沿って質問をさせていただいたんですけどね。例えば、最後の、事業の成立そのものが危ぶまれると、危ぶまれるということは、もしかしたら成立しないかもしれないということなので、もし成立しなかったらどうなるんですかということを聞いたんですけれども、それについては、お答えになられませんでした。そういうことも今後検討していかれるんでしょうけども、ぜひ適切な結果を出していただきたいなと思います。
私は、この撤回に関しては総務消防委員会でも言いましたけれども、冷静な判断だなというふうに考えて賛成はしてるんですけども、この一連の話をさかのぼっていくと、8年前の奥本前市長のサッカースタジアム建設、ガンバ大阪誘致の公約が発端、原因であるとしか考えられないわけです。そもそも、これは実質的に実現不可能な公約だったわけですけれども、ガンバはスタジアムの建設予定地を吹田市に決定したということで、公約も破綻寸前の状態かなというふうに考えられます。
防災公園街区整備事業の補助金についても、これも何度も申し上げてますけれども、制度の趣旨からして京大農場に適用するのは無理だと私は思います。仮にもらえることになったとしても、本来もらってはいけない補助金だというふうに私は思っております。そういった状況の中で議案を撤回するということ自体については、冷静な判断だということで、私は賛成をいたします。
先ほどの答弁、あるいは市長の説明には非常に不透明なところがありますけれども、ぜひ、よくよく再検討していただきたいと思います。そして、京都大学には残っていただくようにしてほしいなと、私は思っております。
仮に、この件で損害賠償の請求などがされた場合には、その責任は奥本前市長に多くを求めていくしかないのかなというふうにも思っております。
以上です。