高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

八代市の広告事業を視察

本日は、高槻市議会の総務消防委員会で、熊本県八代市広告事業を視察しました。

広告事業というのは、自治体の庁舎や発行物に、民間企業等の広告を掲載・放送等することで、広告収入を得るといったものです。

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これは八代市役所の封筒の裏です。企業や学校などの広告が載っています。この封筒の場合は、広告料をもらうのではなく、広告を刷った封筒を無償で提供してもらうことで、八代市役所がただで封筒を手に入れるという形です。

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これは「広報やつしろ」の表紙と裏表紙。裏表紙の下にauの広告がありますが、28ページ中、16ページに同様の広告枠があります。なお、八代市では、367名の町内会長さんが、市の非常勤職員という立場で、業務の一部として、「広報やつしろ」を配布しているとのこと(一部は郵送)。報酬は、基本給15000円+70円×世帯数+事務費年12000円だそうです。

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広告料収入は、こうした情報媒体によるもので約1038万円、行事・イベントで配布するうちわやプログラムへの広告掲載で743万円、計約1781万円(平成22年度実績)とのこと。この収入は、担当各課の収入となるそうです。

基本的には、各課で「うちの課で何か広告媒体になるものはないか?」と取り組んでいるそうですが、行政改革課が、他市の事例も参考にしながら、提案することも多いとのこと。ただし、その場合でも、収入は、行政改革課には入らず、各課に入るそうです。

私からは、広告事業にどれだけの経費がかかっているのかと質問させていただきました。算定はしていないそうですが、ほとんどかかっていないとのこと。広告事業専従の職員はおらず、契約も多くが年単位で、年に1回契約をするだけということなので、人件費については微々たるもののようです。「広報やつしろ」の広告枠の分についても、原価を大きく上回る料金設定をしているとのことでした。

経費がほとんどかからないということなので、高槻市役所でもすぐに取り組んでみるべきではないかと思います(高槻市の場合は、市バスのラッピング広告や車内広告はすでにしていますが)。

以下は広告の掲載基準です。横浜市を参考にしたそうです。

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説明を受けた後、市役所1階のディスプレイを見せてもらいました。

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市民の方が、住民票の発行などを待っている間に、このディスプレイに企業のCMが流れるわけです(行政からのお知らせも映し出されます)。

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市役所1階には、市議会の様子を放映するためのモニターが・・・これも高槻市で真似すべきではないかと思います。