正義感と勇気のある市民の方々のご協力により、約2年半前、あるマッサージ治療院の不正請求が明るみになりました。
私が初めてこの件を議会で取り上げた当時、高槻市の対応は鈍いものでしたが、その後、刑事告訴し、私の要望したとおりの再発防止策も執り、そして本日、マッサージ治療院の元代表者と元従業員2名を相手に損害賠償を求める民事訴訟を大阪地裁に提訴したとのことです。
ただ、元代表者は自己破産し、免責の許可もされているので、隠し資産が明るみにでもならない限り、裁判に勝っても債権を回収するのは難しいかもしれません。元従業員に対しても、どこまで責任を問えるのか・・・
以下が高槻市から送られてきた訴状の概要です。
高槻市国民健康保険療養費等の不正請求事件にかかる訴状の提出について
本年6月にご議決いただきました国民健康保険療養費等不正請求事件にかかる損害賠償請求に関する訴えの提起につきまして、本日大阪地方裁判所に、損害賠償を求める訴状を提出し、受理されましたことをご報告いたします。
1 請求の趣旨
(1) 被告らは原告に対し、連帯して金926万3650円及び遅延損害金(内金911万4037円に対し、支払済に至るまで年5%の割合による金員)を支払うこと。
(2) 訴訟費用は、被告らの負担とする。
との判決並びに仮執行宣言を求める。
<訴額の内訳及び件数>
平成19年2月から平成22年10月分までの
国民健康保険療養費等損害額 956件 10,218,578円
破産手続で弁済を受けた額 ▲1,104,541円
上の弁済額に対する遅延損害金 149,613円
合計 9,263,650円
2 被告
市内マッサージ治療院
代表者1名及び事務従業員2名
3 不正請求の概要
市内マッサージ治療院において、代表者は、平成19年2月から平成22年10月までの期間において、事務従業員2名と共同して虚偽の療養費支給申請害等を作成し、当該申請書等を代理受領機関を通じて本市国民健康保険課等に提出することにより不正請求を行い、高槻市国民健康保険療養費・老人保健医療費・老人医療助成費・障がい者医療助成費を詐取しました。