高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

2名の市バス非常勤職員の方々の処遇について

匿名で、高槻市バス職員の労働組合のビラが送られてきました。そこに、次のとおり、2人の非常勤職員の方々のことが書かれていました。

芝生営業所非常勤のA組合員(北岡注:ビラには実名が書かれていました)は3月15日、不幸にも病気発症のため入院されました。入院後、間もなく当局より電話が入り応対に出た奥さんに「辞めてもらう」という冷酷で非常識極まりない一方的な通告がされました。

過去の「病気欠勤」などの事例からすればあり得ない話です。なぜA組合員だけなのでしょうか?こんなことを許せば当局の「クビ切り」が思いのままです。



緑が丘で、ある非常勤職員が今年度の契約通知書を3月上旬に当局より受け取っていたが、その直後に人身事故を起こしたため、契約を辞退するよう強要された。
(中略)
当局とのやり取りの中では、ドライブレコーダの映像を見せられて、危険な運転であることや、別件で市民より苦情が寄せられたということで契約通知書を発行した手前、当局側から契約取り消しはできないので自主的に契約を辞退してほしいとの内容だった。

ドライブレコーダの映像は事故撲滅のための指導教育以外には使用しないとの説明がされている。ところが、実際にクビ切りに活用することが判明。条例の趣旨に反するのでは?



いったん退職しても、再び再任用職員として採用される人がいる一方で、こういうかわいそうな職員の方々がいるならば、本当に不公平極まりないと思います。

そこで、6月議会の一般質問でこの件を取り上げ、次のように質問をしました。

高槻市バスの非常勤職員の方々の処遇について伺います。

(ビラを提示しながら)昨日、徳田管理者とお話ししましたら、このビラのことをご存知だったんですが、この交通部の職員の方々の労働組合が出しているこのビラに書かれている2人の非常勤職員の処遇について伺います。

(1)今年3月15日に、ある非常勤職員の方が、不幸にも病気になられたそうですが、交通部当局から、その方の奥さんに対して、電話で「復帰は無理だから辞めてもらう」と通告がされ、4月1日からは雇用契約がされなかったとのことです。つまり、病気を理由に雇い止めがされたということですが、これは事実でしょうか?
(2)こうした、病気を理由とした雇い止めというのは、前例があるのでしょうか?
(3)逆に、病気になられた場合でも、雇用契約が更新された例はあるのでしょうか?

(4)別の非常勤職員の方についてですが、今年の3月に、雇用契約を更新する旨の通知を交通部当局から受け取ったあとで、人身事故を理由に、契約を辞退するように強要されたとのことです。「当局としては契約の取消ができないので、自主的に契約を辞退してほしい」というふうに、契約辞退を強要されたそうなのですが、これは事実でしょうか?
(5)こうしたことは、前例があるのでしょうか?
(6)人身事故を起こした場合でも、契約が更新された例はあるのでしょうか?



これに対する自動車運送事業管理者の答弁は、以下のようなものでした。

 北岡議員の非常勤職員の処遇等についての質問に答弁いたします。
 まず、1点目から3点目の質問の、「病気になった非常勤職員の件」でありますが、職員の奥さんに電話で、そのようなことを通告したことはありませんし、そういった前例もございません。
 4点目から6点目の質問ですが、3月末に雇用更新を辞退した非常勤職員はおりません。したがって、更新辞退を強要することなど出来ません。
 また、人身事故を起こした職員が、雇用更新されている例は、あります。



徳田管理者は、ふざけたような言い方で答弁し、議員の誰かがそれを見て笑っていました。

労組のビラには、処遇を受けた方の実名まで載っていたのですが、しかし、交通部のほうは、書かれているような事実はないと答弁したので、これ以上質問のしようもありませんでした。無論、事実を認めれば、大いに追及をしようと思っていたのですが・・・

ただ、交通部はこれまで幾度も、嘘をついたり、ごまかしたりしてきましたので、今回の件も、交通部の答弁を鵜呑みにはできないと思っています。

もし何らかの事実が確認できれば、次の機会にでも、追及をしたいと考えています。