高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

「ゆるくないキャラ」祭りを高槻市主催でやれば?

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先日、読売テレビの「あさパラ」という番組で、ゆるキャラ等の特集をしていました。それを見てツイッターで、

「くまもん」の関連商品は2千種!売上は26億!昨日の総務消防委員会で高槻市の「はにたん」はゆるキャラ3カ条に該当せず、ゆるキャラではないというと、他の議員がクスクス。



とつぶやいたのですが、これに、高槻市マスコットキャラクター「はにたん」に思い入れがある他の市議が反応したようで、先月末の市議会本会議で、私のこのつぶやきと同じ内容の発言をし、「はにたん」は「ゆるキャラ3カ条」に該当するので「ゆるキャラ」だ、というようなことも言っていました。

ゆるキャラ3カ条とは・・・

1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
3.愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。


・・・というものなのですが、「はにたん」は、この2と3に該当しないので、「ゆるキャラ」とは言えないと思われます。

私は、市のマスコットキャラクター等は、どうしても「ゆるキャラ」でなければならないとは思いません。「ゆるキャラ」でなくても、人気のあるキャラクターはあります。

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高知県の「カツオ人間」や、夕張の「メロン熊」も、人気とのこと。

こうしたキャラクターを集めて、「ゆるくないキャラ祭り」「ゆるキャラじゃないキャラグランプリ」などと銘打って、高槻市主催でイベントをやればどうでしょうか?

今さら数多の「ゆるキャラ」の中に参戦しても、埋もれるだけでしょうし、むしろ逆に「ゆるキャラ」じゃないことを活かせばと思うのですが。


高槻市役所側は、上記の議員の質問に対し、新しい「はにたん」の着ぐるみを平成24年度中に購入すると答弁。現在の着ぐるみでも、特におかしいとは思えませんので、私が指摘したとおり、現在の「はにたん」の着ぐるみの購入が違法だから、新しいものを買うのではないのかと、私は疑っていますが・・・

古い「はにたん」の着ぐるみは、違法に購入されたということで、黒塗りにし、「ブラックはにたん」として再登場するとか(笑)。

しかし、違法に購入されたと認定されたら、その着ぐるみの所有権はどうなるのでしょうね?

以下は平成24年3月16日の総務消防委員会での私の質疑内容です。原稿ですので実際と違う部分もあります。

■議案第40号 平成24年度高槻市一般会計予算
 高槻営業戦略について

<質問>
(1)これまでの「高槻ブランド戦略」を総括してください。
(2)「高槻営業戦略」についてですが、(高槻市の宣伝媒体は、)なぜ、大阪市営地下鉄の吊り広告なのでしょうか?
(3)(資料では「ゆるキャライベントに参加」とあるが)ゆるきゃらイベントに参加するのは、「はにたん」なのでしょうか?
(4)ぬいぐるみ等を購入するとしたら、どの予算費目になるのでしょうか?
(5)なぜ関大の有料図書館を市のHPで紹介するのでしょうか?

<答弁>
(1)高槻ブランド戦略では、地域資源を掘り起こし、その魅力を市内外に発信する交流人口増加施策に重点を置いて、取組を行ってまいりました。
 これらの取組もあって、平成23年度に実施した全国調査で、高槻市の認知度が上昇したものと考えております。
(2)吊り広告は、市外在住者への取組の一つとして実施するもので、大阪市営地下鉄は、1日約232万人の乗降客があり、JRや私鉄との乗り換えターミナルも多く、休日にはレジャーや買い物の為に、府外からも多くの人が大阪市内の移動手段として地下鉄を利用されています。
 そのような点から、大阪市営地下鉄での実施が、幅広い地域の方々に対してPRできる機会が得られると考えております。
(3)イベントへの参加などマスコットキャラクターを活用したPR活動につきましては、市のマスコットキャラクターである「はにたん」を活用して行う予定です。
(4)着ぐるみにつきましては、備品購入費での購入を考えております。
(5)関西大学ミューズ大学図書館のお知らせにつきましては、市民を対象とした利用案内であり、本市が後援などをしている講座等と同じく、市民に対し広く学習の機会等を提供するものであることから、掲載しているものです。

<質問>
(1)「高槻ブランド戦略では、
地域資源を掘り起こし、その魅力を市内外に発信する交流人口増加施策に重点を置いて、取組を行ってまいりました。」ということなのですが、具体的には、どのような取組みが効果があったと考えているのでしょうか?
(2)吊り広告の件ですが、
市営地下鉄でなくても、JR環状線でもいいのではないのでしょうか?また、吊り広告でなくても、他の広告媒体でもいいのではないのでしょうか?他の交通機関や広告手法についての比較検討はどのように行ったのでしょうか?
(3)ゆるキャライベントに「はにたん」を活用する予定とことですが、
「はにたん」はゆるキャラなんでしょうか?ゆるキャラ3カ条というのがあるのですが、 
・・・1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
・・・2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
・・・3.愛すべき「ゆるさ」を持ち合わせていること。
 はにたんは2と3に該当しないのではないのでしょうか?
(4)関西大学ミューズ大学図書館は、1年間の登録料が6000円ということで、公立の図書館が無料で利用できるのに比べて、かなり高い値段設定かなと思います。営利目的といえるのではないのでしょうか?営利目的のものを、広告料も取らずに、市のHPに掲載するのは問題があるのではないかと思いますが、市の見解をお聞かせ下さい。

<答弁>
(1)ブランドフォーラムや、マスコットキャラクターを活用したPRなどのほか、民間団体の取組への支援制度を活用した「高槻うどんギョーザ」が、テレビや雑誌等でも取り上げられたことなどが、結果につながったと考えています。
(2)一問目でご答弁しましたとおり、取組の一つとして、先ず、吊り広告を検討しているもので、今後、様々な手法や媒体を検討してまいります。
(3)市のマスコットキャラクターである「はにたん」のイベントなどでの活用につきましては、高槻をPRする重要なツールですので、情報発信に効果的なイベントに積極的に参加していきたいと考えているところです。
(4)今回の募集は、高槻市民を対象としたものであり、専門的な学術書も数多く収蔵されている大学図書館を利用したい市民のみなさまに、情報を提供したものでございます。


<意見>
(1)高槻ブランド戦略の取り組みについてですが、
 ブランドフォーラムや、マスコットキャラクターを活用したPR、テレビ・雑誌等に取り上げられた「高槻うどんギョーザ」・・・果たしてこういった取組みが、高槻市の認知度が上昇にどれだけ効果があったのか、疑問ですし、答弁では言及されていませんが、ブランド戦略の中に位置付けられていた関西大学のアイスアリーナの市民開放に関しては、高槻市の認知度向上にはほとんどつながらなかったと思います。
 ただ、費用対効果という点で見れば、関西大学のアイスアリーナ以外は、費用の割には効果があったのかなという感じはします。ブランド戦略という取り組み自体は、中身はともかく、そんなに悪いものではなかったと思います。来年度からは濱田市長肝入りの営業戦略ということですので、注文はいろいろとつけさせていただくと思いますが、期待をしたいと思います。
(2)吊り広告の件ですが、
 他の交通手段や媒体を検討することもなく、いきなり大阪市営地下鉄での吊り広告だということで、非常に不自然な感じがします。大阪市営地下鉄に広告費を落とせば、橋下市長は喜びそうですね。ただ、他の手法・媒体と比較をせずに、いきなり地下鉄というのは、明らかにおかしいので、この点については、再検討を要望します。最後に、どんな広告内容にするのか、お答えください。
(3)次にはにたんの件ですが、
 はにたんは「かわいいハニワ」というだけで、ゆるくはありませんので、残念ながら、ゆるキャラではありません。かわいいことはかわいいので、無理やりゆるキャラにする必要もないし、変にゆるキャラにすれば、はにたんのキャラが壊れてしまいそうなので止めてほしいのですが、したがって、ゆるキャラサミット等の、ゆるキャラ系イベントの参加は難しいかもしれないのではないかと思います。
(4)次に、関大の有料図書館の問題ですが、
 答弁では明言されませんでしたが、やはり、営利目的だとしか考えられません。どんな蔵書があるのかも示されていませんし、6000円の登録料は高額ですから、市のHPに掲載するのは不適当だと思います。広告費を取るか、HPの掲載をやめるか、どちらかだと思います。これについては指摘にとどめておきます。