一昨日の本会議では、平成28年度の決算の質疑で防犯カメラについても質問。小学校の通学路に設置した計410台の防犯カメラは、平成28年度から運用が開始されたので、どういった状況だったのか尋ねました。
阪急高槻市駅周辺の4台の防犯カメラも併せ、少なくとも1回以上映像を提供したことのある防犯カメラは206台。警察等に映像を提供した回数は758回。つまり、防犯カメラ毎の提供回数にはかなりバラツキがあるわけです。
しかし、防犯カメラの映像提供が、犯人検挙に繋がったかどうかについて、高槻市は、特に把握はしていないとのこと。警察が、捜査の情報を教えてくれないのかもしれませんが、これでは本当に防犯カメラが効果を上げているのか分かりません。
けれども、高槻市役所でも、分かっていることが一つあるはずです。
それは、どの場所の防犯カメラの映像を、何回提供したのかということです。私は意見として以下のように述べました。
映像の提供回数の多い場所では、犯罪や、交通事故などが多いのではないか、と推測できます。防犯カメラがあるにもかかわらず・・・犯罪抑止効果があると市が答えた防犯カメラがあるにもかかわらず・・・事件や事故が起きている可能性が高い。不審者がうろついている可能性が高いということです。こういう地点は、重点的に注意すべきではないでしょうか。
どの場所の防犯カメラの映像の提供が多かったのか、捜査に支障のない範囲で、それを集計して、地図に落とし込んで、住民に公開していただけないでしょうか?その地図に基づいて、市民に対して、特に子どもや保護者に対して、注意を呼びかけるべきではないでしょうか。
提案しますので、ぜひご検討ください。
以下は一昨日の議会でのやり取りです。原稿に基づいていますので、不正確な部分もあることをお許しください。
★認定第1号 平成28年度高槻市一般会計歳入歳出決算認定について
<防犯カメラ・1回目>
1.市内の防犯カメラの設置状況はどのようになっているのでしょうか?どこに何台のカメラが設置されているのでしょうか?お答えください。
⇒本市が運用している防犯カメラの設置状況につきましては、阪急高槻市駅周辺に4台となっております。また、教育委員会では、平成28年3月末までに市立小学校1校区平均10台で、市内410箇所に設置しております。
2.防犯カメラの運用状況はどのようになっているのでしょうか?どこへ、どれだけ、どのような映像を提供したのでしょうか?犯人検挙の証拠などになったのでしょうか?具体的にお答えください。
⇒次に、平成28年度の防犯カメラの運用状況につきましては、阪急高槻市駅周辺防犯カメラは延べ18台分、通学路防犯カメラは延べ740台分の映像を高槻警察署等に提供しております。なお、犯人検挙に繋がったかどうかは、特に把握はしておりません。
<防犯カメラ・2回目>
1.「映像を高槻警察署等に提供」したということです。高槻警察署等ということですが、高槻警察署以外には、どこに、どれだけの映像を、どんな理由で提供したのでしょうか?
⇒高槻警察署以外の提供先につきましては、通学路防犯カメラに関しまして、大阪府警察本部並びに茨木警察署に11件、大阪弁護士会に1件で、捜査、交通事故に関して提供したものであります。
2.防犯カメラの台数は、阪急高槻市駅周辺の4台と、教育委員会410箇所。合計414台ということになろうかと思いますが、これに対して、映像を提供したのが、阪急高槻市駅周辺防犯カメラは延べ18台分、通学路防犯カメラは延べ740台分。合計758台分ということになります。414台の約2倍ですが、これはどういうことなんでしょうか?758回、映像提供をしたということなんでしょうか?お答えください。
⇒次に、防犯カメラの設置台数と比較して映像を提供した台数が上回ることにつきましては、同一のカメラの映像を異なる日時で複数回提供したことによるものであります。
3.カメラの設置台数を上回る台数分の映像が提供されたということですが、414台の防犯カメラのうち、少なくとも1回は映像を提供したことのあるカメラはどれだけなのでしょうか?
⇒次に、少なくとも1回以上映像を提供したことのある防犯カメラにつきましては、阪急高槻市駅周辺の防犯カメラが4台、通学路防犯カメラが202台であります。
4.防犯カメラの映像を、市や自治会の関係者が見たり、使用したりしたことはないのでしょうか?あるのであれば、どういった理由で、どれだけそういうことを行ったのでしょうか?お答えください。
⇒次に、防犯カメラの映像につきましては、市や自治会の関係者が閲覧及び使用したことはございません。
5.防犯カメラの映像提供が、犯人検挙に繋がったかどうかは、特に把握はしていないということです。防犯カメラは、役に立っているといえるのでしょうか?役に立っているというのであれば、特に把握をしていないのに、なぜそのようなことがいえるのか、お答えください。
⇒最後に、防犯カメラの効果につきましては、防犯カメラの設置による犯罪抑止効果や捜査機関への映像提供等により、安全・安心のまちづくりに寄与しているものと考えております。
<防犯カメラ・3回目>
意見だけ述べます。
以前紹介しましたが、日弁連の2012年2月8日付けの「監視カメラに対する法的規制に関する意見書」では、防犯カメラによる犯罪抑止効果は限定的だとされています。市はこれまで、防犯カメラには、犯罪の抑止効果はあると答弁してきましたけれども、先ほどのご答弁では、犯人検挙に繋がったかどうかは、特に把握していないということでした。
警察は、捜査の情報は教えてくれないのかもしれませんが、ご答弁からすると、本当に防犯カメラが効果を上げているかどうか分かりません。
でも、分かっていることが一つあります。どの場所の防犯カメラの映像を、何回提供したのかということです。
映像の提供回数の多い場所では、犯罪や、交通事故などが多いのではないか、と推測できます。防犯カメラがあるにもかかわらず・・・犯罪抑止効果があると市が答えた防犯カメラがあるにもかかわらず・・・事件や事故が起きている可能性が高い。不審者がうろついている可能性が高いということです。こういう地点は、重点的に注意すべきではないでしょうか。どの場所の防犯カメラの映像の提供が多かったのか、捜査に支障のない範囲で、それを集計して、地図に落とし込んで、住民に公開していただけないでしょうか?その地図に基づいて、市民に対して、特に子どもや保護者に対して、注意を呼びかけるべきではないでしょうか。
提案しますので、ぜひご検討ください。