高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【水道のにごり水】減量措置も何故ホームページでしか公表しないのか

【断水】9月25~27日の深夜~早朝・8月17日に、野田、須賀町、日向町、辻子、天川新町、天川町、東天川、宮野町、明野町、永楽町、天王町で起きた水道水のにごり水の抜本的解消のため水道管洗浄作業がされます ・作業中は断水・濁り・水圧低下に ・夜間に温水をためる装置は給水栓の閉鎖等を

この件も9月議会の一般質問で取り上げました。

にごり水の発生を、高槻市水道部は、市のホームページでしか報せませんでしたが、当日ツイッターや広報車等で発信していれば、お風呂を入れ替えたりすることもなかったかもしれません。減量措置(にごり水を流した分だけ水道料金が安くなる)のことも、市のホームページにしか載せていませんが、未だに減量措置の受付が9月30日までとは知らない人もいるでしょう。何故ホームページでしか発信しないのか。

水道部は、今もにごり水が発生しているということで、今晩から3日間にわたって、水道管洗浄作業を行いますが、なぜ1か月以上もにごり水が続いているのか。議会で尋ねると、水道管内の鉄分が想定より多かったからだと答えましたが、そういうことさえ分からなかったのでしょうか?

今回の水道部のやり方は杜撰だと思います。

鉄分の取り過ぎは健康に良くないとされているのですが、水道部は。「特に心配はありません。」としています。過去からにごり水を起因とする健康相談は受けていないし、全国的にもそのような事例はないということなんですが、鉄分と飲み合わせの悪い薬などもありますので、心配な方は、かかりつけ医等に相談されたほうがよいかもしれません。

以下は先日の議会でのそのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■一般質問

4.にごり水等について

<1回目>

 今年の8月17日の夜、野田、須賀町、日向町、辻子、天川新町、天川町、東天川、宮野町、明野町、永楽町、天王町において、水道水に、にごり水が発生しました。この件についてまず4点伺います。

(1)水道部では、何時何分に、この濁り水の発生を把握したのでしょうか?お答えください。
 また、住民の皆さんに対しては、いつ、どのような手段で、この濁り水についての注意喚起を行ったのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒8月17日午前11時20分に使用者から1件の通報を受け、にごり水の発生を把握しております。なお、にごり水の問い合わせの多くは午後7時から11時頃でございます。また、にごり水についての使用者へのお知らせは、8月17日午後8時に、本市ホームページに掲載いたしました。

(2)当日の21時ごろに市のホームページを見ると、「原因については現在調査中」としながらも、「にごり水の原因は、水道管を構成する鉄となっております。もし飲んでしまった場合でも、鉄分は人体への吸収率が低く、大部分が排出されてしまいますので、特に心配はありません。」と、安全である旨を断言しています。何故そのように断言できたのでしょうか?当時、水質検査は行ったのでしょうか?行ったのであれば、いつ、どのように行ったのか、結果はどうだったのかも併せてお答えください。

⇒水道管内には、水道水中の鉄分が塩素と反応し、サビが付着しております。今回、にごり水が発生した際、使用者からの通報内容や現地で確認した水道水が茶褐色となっていたため、水道管内に付着したサビが剥離し、にごり水になったと判断したものです。

(3)この件に関する苦情や相談は、どれだけあったのでしょうか?どのように対応したのでしょうか?お答えください。

⇒苦情や相談件数については、8月17日から18日にかけて、合計191件でございました。内容については、主に、にごり水の対処方法、にごりの発生原因、並びに、にごりを解消するために放流した使用水量の減量措置についてでございます。

(4)私の友人は、濁り水の原因が分からず、お風呂を2回入れ替えたということです。こうしたケースについては何か対応はされないのでしょうか?お答えください。
 また、市のホームページには使用水量の減量措置をしていると記載されていますが、これについては、どのように周知しているのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒にごり水を解消するために、宅内でにごり水を放流していただきました使用者を対象に、申し出いただいた放流量に基づき、減量措置をとらせていただいております。また、減量措置の周知につきましては、本市ホームページの「新着情報」および「上下水道」ページの「水道トラブル」に掲載し、お知らせしているところです。

<2回目>

(1)高槻市のHPの、9月1日に更新された「にごり水の発生について(お詫び)」というタイトルのページには、濁り水の原因について「・・・水道管の布設工事に伴い、仮設管から新設管へ水の流れを切り替える作業を行った結果、水道管中の水の流れ(流速)が変わったことにより、水道管内面の鉄サビが水道水に着色し、にごり水が発生した」とされています。
 この作業は、何月何日の何時に行われたのでしょうか?お答えください。
 また、この作業によって、濁り水が発生するということは、事前に予測できなかったのでしょうか?お答えください。
(2)水道部は、8月17日午前11時20分に使用者から1件の通報を受けたことで、にごり水の発生を把握したということです。にごり水の問い合わせの多くは午後7時から11時頃だったということですが、午前11時20分の通報の段階で、濁り水が広範囲に及ぶことは予測できなかったのでしょうか?お答えください。

⇒(1)(2)切替作業は8月17日午前1時から4時頃にかけて行っております。にごり水の発生等については、切替作業を実施する前に管網解析ソフトにより水の流れを確認したところ、特に大きな変化が見られなかったため、切替作業によるにごり水の発生は無いものと考えておりました。

(3)水質検査については、ご答弁がありませんでしたが、水質検査は、しなかったということでよろしいでしょうか?お答えください。

⇒8月23日に、にごり水の影響があった使用者のお宅で水質検査を行った結果、鉄と色度が平常より高い濃度で検出されものの、検査した項目全てにおいて、水質基準に適合していることを確認しております。

(4)先ほど申し上げたとおり、市のHPには、「にごり水の原因は、水道管を構成する鉄」であり、「もし飲んでしまった場合でも、鉄分は人体への吸収率が低く、大部分が排出されてしまいますので、特に心配はありません。」と、安全である旨を断言しています。
 しかし、「健達ネット」というサイトには・・・
・鉄分を摂りすぎると、便秘、吐き気、嘔吐などの胃腸障害がみられる場合があります。
・鉄分を必要量を超えて摂りすぎると、摂りすぎた鉄分が全身の組織に蓄積されてしまいます。
・鉄分が肝臓、心臓、膵臓等に蓄積すると、さまざまな症状や合併症を生じる場合があります。
・1度に大量の鉄分を摂りすぎると、鉄中毒となり、消化管、肝臓、心臓、脳が損傷を受け、死に至ることもあるといわれています。
・・・と書かれています。
 市のHPでは「特に心配はありません。」としていますが、これは、医師などの見解に基づくものなのでしょうか?本件の濁り水の安全性については、医師等に確認を行ったのでしょうか?お答えください。

⇒使用者が茶褐色となっている水道水に気付かず、大量に飲用することは想定しておりません。

(5)濁り水のことに気付かずに、ずっと飲み続けていた住民の方もいるのではないのでしょうか。減量措置のことを知らない住民の方もいるのではないでしょうか。本件については、ホームページでしか周知をしていないということですが、何故、他の手段で周知をしないのでしょうか?お答えください。
 また、既に、先ほど「健達ネット」に書かれているような症状を抱えている住民の方には、特に注意喚起が必要だと思います。こうした健康についての相談窓口も併せて、住民へ周知する必要があるのではないでしょうか?見解をお聞かせください。

⇒にごり水発生の周知方法としては、情報を迅速かつ正確に広く周知できる、ホームページによる周知を基本としつつ、状況に応じた周知について検討してまいります。

<3回目>

(1)9月17日に、ポストに、水道部のチラシが入っていました。「断水を伴う水道管洗浄作業のお知らせ」ということで、「去る8月17日に辻子1丁目地区で水道管を更新したことにより、水道管中の水の流れが変わり、広範囲に濁り水が発生しました。その後、濁り水の発生は収まりつつありましたが、水のご利用が多くなる時間帯に一部のお宅で濁り水が発生しております。」ということで、9月25日から27日の深夜に水道管の洗浄作業をするため、作業中は、「断水」「濁り」「水圧低下」の状態となるので、水道の使用を控えてくださいということです。
 このチラシを見て、やっと安心できるとおっしゃられている市民の方もおられましたが、未だに濁り水が発生している原因は何なのでしょうか?お答えください。

⇒(答弁要旨)水道管内の鉄分が想定より多かったため。

(2)このチラシには、9月30日までしか受け付けないとしている減量措置のことが書かれていません。何故書かなかったのでしょうか?お答えください。
 また、減量措置については、地元の自治会に協力してもらって、回覧板を回してもらうとか、広報たかつき「たかつきDAYS」に掲載することもできたのではないのでしょうか?9月末までといわず、期間を延長して、しっかりと市民の皆さんに知らせるべきだと思いますが、いかがでしょうか?ホームページに掲載するだけで足りるとは思えません。見解をお聞かせください。

⇒(答弁要旨)常時閲覧でき、正確に広く伝えられるホームページが適切と考えた。対象エリアに配布した案内文にもその旨を記載している。

(3)水質検査は、8月23日に、にごり水の影響があった使用者のお宅で行ったということです。17日に発生したのに、何故6日も経った23日に行ったのでしょうか?何故、そのお宅でしか検査しなかったのでしょうか?お答えください。
 また、水質検査の結果、「鉄およびその化合物」の値はどれだけだったのでしょうか?他の金属やその化合物の値は、上がっていなかったのでしょうか?お答えください。

⇒(答弁要旨)使用者から要望があったために水質検査を実施した。基準を超えていたのは鉄とその化合物のみで、基準の0.3mg/lに対し0.04mg/lであった。

(4)我が家でも水が濁っていましたが、それだけではなく、黒色の沈殿物もありました。水質検査の結果には、水に溶けていない沈殿物の分も反映されているのでしょうか?お答えください。

⇒(答弁要旨)水に溶けたものが対象である。

(5)使用者が茶褐色となっている水道水に気付かず、大量に飲用することは想定していないということですが、我が家でも、お風呂をためて、やっと、濁っていると分かったような状態で、その時には、既に、家族がやかんで麦茶を沸かしていました。濁り水だと分かっていれば、お風呂など溜めるはずもありません。こうやって、気付かずに飲んだ人もいると思いますし、市のHPには、「もし飲んでしまった場合でも・・・特に心配はありません。」とあるので、それを信用して、飲んだ人もいるのではないでしょうか?にもかかわらず、大量に飲用することは想定していないとは、どういうことなのでしょうか?考えをお聞かせください。
(6)鉄との飲み合わせが悪い薬もあるということです。先ほど申し上げたとおり、鉄分の摂り過ぎで健康を害する可能性もあるとされています。
 こうした健康についての相談は、どこにすればいいのでしょうか?相談窓口がなければ設置すべきだと思いますが、見解をお聞かせください。
 また、その相談窓口についても、周知・広報すべきだと思いますが、市の見解をお聞かせください。

⇒(答弁要旨)(5)(6)水道水の色に気付かない程度で飲用しても健康に問題はないと考える。過去からにごり水を起因とする健康相談は受けていない。全国的にもそのような事例はない。

 今回の水道部の対応は、杜撰に過ぎると思います。