高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【救命救急センター機能の大学病院への移転】救急車が頻繁に通ることになる大学病院西側の一方通行を拡幅すべき



一昨日の6月議会本会議の一般質問ではこの件も。

来月7月1日から、大阪府三島救命救急センターが担っていた三次医療の機能が、大阪医科薬科大学病院に移転されることに。三島救命救急センターは廃止となり、7月1日からは、脳梗塞心筋梗塞等、すぐに治療しなければ命にかかわるような場合は、大阪医科薬科大学病院が、まずは引き受けることになります。

6月20日には、その大学病院の救命救急センターが入る「病院新本館(A棟)」の内覧会があり、参加させていただきました。非常に素晴らしい施設でした。

内覧会の前に、A棟を大学の敷地の外の西側から眺めていたのですが、救急車の入口になる場所(上空通路のあたり)の前の一方通行を、ちょうど、消防車が走ってきました。道幅にあまり余裕がなく、走りにくそうでした。杖をついて歩いている人と同じくらいの速度しか出せていませんでした。

内覧会での説明によると、今後、大学病院の建物群は、大学創立100周年を記念して、次々と建替えられていくとのことなので、大学には、一方通行の道幅を拡げるために、セットバック等して土地を提供していただけないかと思います。一人でも多くの住民の命を救うために、市からも要請するよう、議会で要望しました。

大学や、同じ学校法人が運営する中学・高校の敷地内には、高槻市の土地もありますので、それらと交換してもよいのではないでしょうか?

以下は、内覧会でいただいた資料の一部です。

大阪医科薬科大学病院「病院新本館(A棟)」内覧会資料
大阪医科薬科大学病院「病院新本館(A棟)」内覧会資料

以下は一昨日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■2.大阪府三島救急医療センター等について

<1回目>

(1)高槻市の外郭団体である公益財団法人大阪府三島救急医療センターの令和3年度の事業報告及び決算書を見ると、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れによる大阪府からの空床補償等として、総額約11億円の補助があったということです。この補償・補助のおかげもあって、公益目的事業2の救命救急事業については、令和元年度が約3千万円の赤字であったものの、令和2年度は約1億8500万円の黒字、令和3年度は約4億9500万円の黒字となっています。
 この救命救急事業の移転先である大阪医科薬科大学にも、新型コロナウイルス感染症関連の補助が大阪府からあったのではないかと思いますが、大阪医科薬科大学には、令和2年度と3年度には、府から何円の補助があったのでしょうか?お答えください。

大阪府から大阪医科薬科大学に対する令和2年度と3年度の新型コロナウイルス感染症関連の補助金額については、把握しておりません。

(2)事業報告書の16ページには、「当センターがこれまで培ってきた専門知識や技術を救命救急センター機能の移転先の大阪医科薬科大学病院に継承していく」と書かれています。
 財産については、どういった形で継承されるのでしょうか?
 資器材については、どういったものが、どれだけ継承されるのでしょうか?無償で譲渡されるのでしょうか?譲渡される資器材の価値は、金額にするとどれだけなのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、現金や預金、未収金、特定資産等については、何が何円、継承・譲渡等されるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒財産の継承についてですが、医療機器の譲渡や処分など大阪府に相談のうえ、公益法人認定法の規定等に基づき、適切に対応していると聞いております。

(3)職員については、何人中何人が移籍することになっているのでしょうか?
職員はいったん退職したうえで、大学に就職することになるとも聞きましたが、具体的には、どういった形で移籍するのでしょうか?お答えください。
また、移籍せずに退職する職員は何人いるのでしょうか?その理由は何なのでしょうか?具体的に、お答えください。
(4)職員は移籍後も、同じ勤務形態で勤務できるのでしょうか?日勤で救急病棟での勤務だった職員は、移籍後も同じ勤務ができるのでしょうか?給与や待遇はどのように変わるのでしょうか?具体的にお答えください。
(6)職員が移籍すると、勤務期間が通算されず、実質的に退職金が減額になるのではないかと聞きました。事実でしょうか?事実であれば、その分を、退職金に加算等することはできないのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒3点目、4点目、6点目の職員の雇用や待遇等についてですが、移籍を希望する職員は全員雇用されると聞いておりますが、雇用条件については、大阪医科薬科大学に移籍を希望する職員個々に示されており、本市では把握しておりません。また、移籍をせずに退職する職員の退職理由についても把握しておりません。

(5)新型コロナ関係の補助によって、財政が改善していますが、これまでは、資金難を、職員の賞与の大幅な減額や、クラウドファンディングで、乗り切ってきたという経緯があります。これまで給与が減額された職員に対して、その分を、賞与や退職金に上乗せ等して、労に報いることはできないのでしょうか?お答えください。

⇒職員に対する賞与や退職金の上乗せ等について、本市は答える立場にございません。

(7)救命救急事業は令和2年度から黒字に転換していますが、夜間休日等応急診療事業は、逆に、令和2年度から赤字になっています。救命救急事業の黒字分で、夜間休日等応急診療事業の赤字の穴埋めはできないのでしょうか?お答えください。

⇒会計処理については、公認会計士等に相談しながら法人において適正に対応するものと考えております。


<2回目>

 ほとんど具体的にお答えいただけないので、あとは意見を述べます。
 質問原稿をお送りした後に、職員の方から連絡があって、多少の配慮がされたとききました。まだ納得していない職員の方もいるということなので、よく話し合っていただきたいと思います。
 来月から、救命救急センターの機能が、大阪医科薬科大学病院に移転することになりました。移転後は、職員の皆さんには、気持ちは新たにして、仕事はこれまでと同様に、がんばっていただきたいと思います。
 先日、移転先である大学病院の新築の病院本館A棟の内覧会にうかがいました。非常に素晴らしい施設でした。
 内覧会の前に、A棟を大学の敷地の外の西側から眺めていたんですが、救急車の入口になる場所の前の一方通行を、ちょうど、消防車が走ってきました。道幅にあまり余裕がなくて、走りにくそうでした。
 今後、大学病院の建物群は、大学創立100周年を記念して、次々と建替えられていくということなんですが、大学には、一方通行の道幅を拡げるために、セットバック等して土地を提供していただけないかと思います。一人でも多くの住民の命を救うために、市からも要請してください。要望しておきます。