高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【赤大路コミュニティセンター】富田公民館等3施設との「複合化」から「長寿命化」へ変更?「富田地区まちづくり基本構想」をチェックし声を上げ続ける大切さ

富田地区公共施設再構築事業

今日は高槻市議会の3月議会の初日。市長の施政方針の説明や、即決議案の質疑・採決等が。急遽上程された「ロシアのウクライナに対する侵略を非難する決議」は全会一致で可決されました(決議文は下のほうに掲載しています)。

私もいくつか質問。令和3年度の補正予算に、「富田地区まちづくり基本構想」についてのものが。多くの住民の皆さんが、この構想に含まれていた第四中学校区施設一体型小中一貫校構想(第四中学校区の小中学校を統廃合し、施設一体型小中一貫校を「富田小学校地」に設置するとの計画)について反対されたため、昨年10月、高槻市は、「富田地区まちづくり基本構想」から、この施設一体型小中一貫校構想を切り離すことを発表。ただし、市長は同時に、施設一体型小中一貫校の設置は、重点取組の一つとも明言しているので、今後も市の動向を注視する必要があります。

構想の切り離し後の今年1月下旬、高槻市の主催で「富田地区まちづくり基本構想」についてのオープンハウス・パネル展示が行われたのですが、そこでは、赤大路コミュニティセンターと富田公民館・小寺池図書館・富田支所に関して「中長期的に複合化等について検討」と明記されていました。

高槻市の「富田地区まちづくり基本構想」。赤大路コミュニティセンターと富田公民館・小寺池図書館・富田支所に関して「中長期的に複合化等について検討」

オープンハウスで、住民の方が、赤大路コミセンが廃止される可能性を尋ねたところ、市職員はそれを否定しなかったとのこと。そこで住民の皆さんは資料をサイトにアップし、ツイッターで拡散。私がその翌週、市の担当職員に尋ねると、「赤大路コミセンはなくさないし、別の施設と複合化する考えもない。資料の表記がまずかった」旨弁明するということがありました。

もし住民の方が、この「複合化」に気付かず、あるいは情報を発信していなければ、赤大路コミセンは、富田のほうで複合化されていたかもしれません。この件で、市の動向をしっかりと注視し、声を上げることの大切さを再認識しました。

今日の質問では、上記の市の担当職員の私に対する弁明の再確認と、「複合化」の表記をどのように変えるのか等質問したのですが・・・やはり今後も、構想の行方をチェックし、声を上げ続ける必要があります。

以下は今日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第3号 令和3年度高槻市一般会計補正予算(第14号)

2.繰越明許費の「富田地区公共施設再構築コンサルティング委託料」559万5千円について

<1回目>

 資料によると「施設一体型小中一貫校の取り扱いの変更により、構想の修正に時間を要し、事業が年度内に完了できないため、繰り越すもの」で、「事業完了は、令和4年6月30日を予定」しているということです。まず2点伺います。

(1)「富田地区まちづくり基本構想」について、今年1月22日から1月29日まで、第2回オープンハウス(パネル展示)が実施されました。その際、市の資料に、赤大路コミュニティセンター・富田公民館・小寺池図書館・富田支所の4施設について「中長期的に複合化等を検討」とされていたので、市の担当職員の方に尋ねたところ、「赤大路コミセンはなくさないし、別の施設と複合化する考えもない。4館が中長期的に一つに複合化するように解釈されるような、表記の仕方の具合が悪かった」といったお答えをされました。このお答えに間違いはないでしょうか?お答えください。

(2)資料によると、今後の予定として、令和4年3月に総務消防委員会協議会において、富田地区まちづくり基本構想(素案)を報告し、同月から4月にパブリックコメントを実施して、5月に富田地区まちづくり基本構想を策定し、6月の総務消防委員会協議会において、報告を予定しているということです。
 先ほど申し上げたとおり、赤大路コミュニティセンター等に関しては、表記の仕方がまずかった旨おっしゃられておられましたが、どのように表記を変えるのでしょうか?「中長期的に複合化等を検討」する対象から、赤大路コミュニティセンターを除外するのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒富田地区まちづくり基本構想についてのお尋ねですが、今年1月に実施したオープンハウスにおいて、パネル展示に来場した市民から、赤大路コミュニティセンター等の施設面の記載内容が、わかりにくいとのご意見がありましたので、ご意見を踏まえ、中長期的に複合化検討から長寿命化に記載内容を修正しています。


<2回目>

(1)赤大路コミュニティセンターについては、他の施設との複合化をせず、単独で長寿命化や建て替えを行うということで、よろしいでしょうか?明確にお答えください。

⇒赤大路コミュニティセンターについては、当面は長寿命化を図り、施設の更新の際には、高槻市公共施設最適化方針(※正しくは「高槻市公共建築物最適化方針」)に基づき、対応するものです。


<3回目>

(1)赤大路コミュニティセンターについては、「当面は長寿命化」を図るということです。「当面」とは何年間のことなのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、赤大路コミュニティセンターは、現在、築何年なのでしょうか?長寿命化で、今後、何年間、継続して使用することが可能なのでしょうか?それぞれ具体的にお答えください。
(2)施設の更新の際には、高槻市公共施設最適化方針(※正しくは「高槻市公共建築物最適化方針」)に基づき、対応するということですが、赤大路コミュニティセンターが、建て替えられることなく、廃止されるということなのでしょうか?明確にお答えください。

⇒(答弁要旨)赤大路コミュニティセンターは、築48年。今後は長寿命化し、施設の状況を踏まえ判断する。

(3)富田公民館・小寺池図書館・富田支所の3施設については、いつ、どのように複合化されるのでしょうか?赤大路コミュニティセンターが更新される際には、これらの4施設が複合化されることもありえるのでしょうか?市の方針や計画をお答えください。

⇒(答弁要旨)3施設についても長寿命化を図り、高槻市公共建築物最適化方針に基づき適切に対応する。

(4)高槻市公共施設最適化方針(※正しくは「高槻市公共建築物最適化方針」)には、「多様化・高度化する市民ニーズに対応しつつ最適な保有総量を維持し、より効率的に運営するという観点から、市民ニーズを的確に把握し、公共建築物の集約化・複合化・多機能化を図り、提供する行政サービスの質は維持しながら多くの市民が利用できる施設を目指します」と記載されています。市民ニーズを的確に把握するということですが、どのように把握するのでしょうか?アンケート調査などで、市民の意見をしっかり聞くということなんでしょうか?市民ニーズの把握の方法を、具体的にお答えください。

⇒(答弁要旨)ケースに応じて、アンケート調査やオープンハウス等で、市民ニーズの把握に努める。

 あとは意見を述べます。
高槻市のホームページには、コミュニティセンターについて・・・

 コミュニティセンターは、地域活動の拠点として市内19箇所に設置し、自治会活動や各種サークル活動等の場として、大集会室や会議室、調理実習室等をご利用いただけます。
 管理運営は、コミュニティエリア内で活動する各種団体等を中心に組織された管理運営委員会で自主運営・自主管理されています。

・・・と書かれています。
 富田地区には様々な公共施設がありますが、赤大路地区の皆さんにとって、赤大路コミュニティセンターは、小中学校を除けば、唯一の公共施設です。これを無くすというのは、市は、赤大路地区を、コミュニティ政策上の地区とは認めないということになるのではないでしょうか。
 赤大路コミュニティセンターについては、当面は長寿命化だとするのではなく、建物の耐用年数が過ぎた場合でも、地域の住民の皆さんのために、建て替えて、存続させてください。強く要望しておきます。


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高槻ご意見番 代表 北岡隆浩(高槻市議会議員)

ロシアのウクライナに対する侵略を非難する決議

 令和4年2月24日、ロシア軍はウクライナへの本格軍事侵攻を開始した。ウクライナ北大西洋条約機構NATO)の加盟阻止を目指し、同国に対して圧力を強めてきたロシアが本格的な軍事侵攻に踏み切った状況である。ロシア国防省は同日、ウクライナの防空システムを制圧したと発表した。報道では、ロシアが一方的に併合を宣言したクリミア半島や、北に隣接するベラルーシからも攻撃が加えられたとされ、クリミアなど各方面から地上部隊が侵入したと伝えられている。
 この強行された軍事侵攻は、国際法上決して許されるものではなく、人権を著しく阻害し、対話を無視した世界の平和を脅かす暴挙にほかならない。
 また、ウクライナを支援する国々による制裁措置も開始されたが、そうした応酬は、多くの人々を傷つけ、経済に打撃を与え、国際社会の秩序を混乱に陥れていくことになる。このような状況も、ひとえにロシアが招いたことと言わざるを得ない。
 ロシアは、最大の核保有国であることを強調しており、その使用を示唆している。高槻市は、「非核平和都市宣言」を掲げており、このような暴挙は決して許されるべきではなく、あくまでも対話による解決を求めるとともに、高槻市議会としてロシアのウクライナに対する侵略を強く非難する。
 以上、決議する。

令和4年3月1日
高槻市議会