高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【施設一体型小中一貫校】候補地は「富田小学校地」

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今日は高槻市議会・総務消防委員会が。私も何点か質問しました。

昨日の文教にぎわい委員会協議会では、施設一体型小中一貫校の候補地について、上の図のとおり、「富田小学校地」とすることが高槻市教育委員会事務局から示されました。

公式に具体的な候補地が示されたわけですが、子ども達の安全を考慮したものとは到底思えません。

新たな公共施設の建設候補地も示されましたが、地域の状況を調査したうえで決定したとは考えられません。

今日の委員会協議会では次の資料も配布されました。基本構想の詳細をお知りになりたい方は参考になるかと思います。

★案件3 富田地区まちづくり基本構想(第2編 富田地区公共施設再構築)の検討状況について
★【参考資料1】富田地区まちづくり基本構想(第1編)【検討概要】について
★【参考資料2】富田地区まちづくり基本構想(第3編)【検討概要】について

以下は今日の委員会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第40号 令和3年度高槻市一般会計予算

●富田地区公共施設再構築事業・委託料595万5千円

<1回目>

 資料によると、富田地区公共施設再構築と第四中学校区施設一体型小中一貫校の設置を軸としたまちづくり基本構想を策定するとされていて、その最終年度の令和3年度の業務の内容は、事業化にあたっての課題検討、施設整備の考え方、施設配置計画の考え方、施設整備イメージと実施に向けたスケジュール、となっています。まず2点伺います。

(1)赤大路小学校と富田小学校の校区の人口は、それぞれどれだけなのでしょうか?お答えください。

⇒小学校区ごとの人口については、把握しておりません。

(2)6月から9月頃にワークショップを開催するということですが、具体的にはどういったものにする予定なのでしょうか?参加者は公募するのでしょうか?どのように選定するのでしょうか?参加人数はどれだけを見込んでいるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒ワークショップにつきましては、6月頃の開催に向けて準備中ですが、参加者等については現在検討中です。


<2回目>

(1)人口についてですが、市のホームページに「地区コミュニティ」組織一覧 (平成27年10月現在)というものがありました。
 それによると、赤大路地区コミュニテイ協議会のエリア内の世帯数は4658世帯、エリア内の人口は9748人ということです。
 一方で、富田自治会連合のエリア内の世帯数は4278世帯、エリア内の人口は7978人ということでした。
 市はエリアごとの人口や世帯数を把握されているようですが、赤大路地区コミュニテイ協議会と富田自治会連合の最新の世帯数と人口は、それぞれどれだけなのでしょうか?お答えください。
 また、それぞれのエリアの高齢化率はどれだけなのでしょうか?お答えください。

(2)両エリアのそれぞれの平均世帯人数は、先ほどの数字から、赤大路地区コミュニテイ協議会が2.09人、富田自治会連合が1.86人となります。小学校の児童数が、赤大路地が富田の約3倍であることからすると、子どものいる世帯は赤大路のほうが多く、高齢単身世帯は富田のほうが多いのではないかと思いますが、それらの世帯の割合は、両エリアではどれだけなのでしょうか?お答えください。

⇒令和2年10月1日現在、赤大路地区コミュニテイ協議会のエリアの世帯数は4945世帯で人口は9993人富田自治会連合のエリアの世帯数は4420世帯で人口は8015人となっております。また、それぞれの地区の高齢化率、子どものいる世帯及びひとり暮らし高齢者世帯の割合については、特に把握しておりません。

(3)施設を統廃合するとしても、それぞれの地域の課題に合わせて、配置することが望ましいと思いますが、施設配置計画の策定にあたっては、そうしたことについての考慮はされるのでしょうか?お答えください。

⇒施設配置計画については、基本構想の第1編でお示ししたまちづくりのコンセプトを踏まえ、検討してまいります。

(4)ワークショップについては検討中とのことです。これまで市が行ってきたワークショップでは、参加者をどういった基準で、どのように選定したのでしょうか?どれだけの人数にしたのでしょうか?ワークショップでの意見等は、どのように市政に反映されたのでしょうか?お答えください。

⇒4点目のこれまで市で行ってきたワークショップについては、事業の目的ごとに参加者の選定等を行ってきたものです。また、ワークショップでのご意見等は、必要に応じて適切に反映されているものと認識しております。

<3回目>
 あとは意見を述べます。
 冒頭でも申し上げたとおり、富田地区公共施設再構築と第四中学校区施設一体型小中一貫校の設置を軸としたまちづくり基本構想を策定するということなんですが、昨日の文教にぎわい委員会協議会では、施設一体型小中一貫校の候補地を「富田小学校地」とするということが示されました。私は、先日の本会議で申し上げたとおり、児童の通学の安全を考えると、それには賛成できません。
 昨日は、新たな公共施設の候補地も示されました。富田小学校の向かいの、富田ふれあい文化センターなどがある場所だということです。
 私は、小さいお子さんだけではなく、高齢者や障碍者の方々も、踏み切等を通らないと公共施設を利用できないような再構築・再配置は、極力避けるべきだと考えています。特に災害が起きた場合は危険ではないでしょうか。住民の皆さんが、学校等の公共施設に避難をしようとしたときに、もしかすると、踏切が故障して、遮断機が下がりっぱなしになっているかもしれないし、逆に上がりっぱなしになっているかもしれない。いずれにせよ、危険ですよね。鉄道の高架化が実現されれば問題はないかもしれませんが、現状では、防災上も難があると考えられます。
 先ほど、エリアごとの世帯の傾向についてもおききしました。赤大路地区コミュニテイ協議会のエリアのほうが子どものいる世帯が多く、富田自治会連合のエリアのほうが高齢単身世帯が多いのではないかと尋ねましたが、特に把握していないというお答えでした。高槻市役所がやろうと思えば簡単に把握できるはずです。まちづくりの基本構想を策定するというのに、どういう世帯が多いのか、どういうニーズがあるのか、把握しないというのはおかしいはずです。不自然です。しっかりと調査して示してください。
 公共施設は、当然、利用者である市民のためにあるわけですから、仮に集約・統廃合するにしても、それぞれの利用者が多い場所に配置すべきではないのでしょうか。
 近隣建物への影響が少ないから富田小学校地を候補地にした等とも資料に書かれていましたが、敷地の面積は、富田小学校地が約21000平米に対して、第四中学校地は約26000平米です。第四中学校の敷地の端に、少し空間を作れば問題ないのではないでしょうか。
 老人福祉センターは、どちらかといえば、富田のエリアにあったほうがいいと思いますが、保育所は、送迎のことを考えると、それぞれのエリアにあったほうがいいのではないでしょうか。小さいお子さんを自転車に乗せて、送り迎えをせざるをえない、保護者の皆さんのことも配慮してください。
 ワークショップについては、偏りがないように、それぞれの層の方から公正に選んでください。