高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【高槻市営バス】背に腹は代えられない。妊婦特別運賃制度は市の施策として市バスに補助金を。

これも先日の本会議で質問したもの。市バスの会計の赤字を少しでも改善できないかと提案しました。

以下は先日の本会議でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第29号 高槻市自動車運送事業条例一部改正について

<1回目>

 キャンペーン等の企画乗車券(特殊普通旅客運賃)に関しては、現在、この条例の第2条で内容を詳細に規定されていますが、これを、高齢者割引運賃以外について、「管理者が別に定める。」としたいということです。まず5点伺います。

(1)この改正の狙いは何なのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒条例改正の狙いについてですが、利用者の需要や市の政策等を踏まえながら、迅速かつ適切なタイミングで企画乗車券を販売するためです。

(2)現行の1日・2日乗車券運賃(1day、2day乗車券)や環境定期券制度(家族特別運賃)、妊婦特別運賃制度(こうのとりパス)、市バスでぶらりキャンペーン等は、条例改正後、どうなるのでしょうか?維持されるのでしょうか?それとも変更や廃止がされるのでしょうか?具体的にお答えください。
 また、この詳細については、市のどの規程等に定めるのでしょうか?お答えください。
(3)事前の説明では、公営企業として迅速に企画乗車券を企画・販売したい旨おっしゃられていたかと思いますが、どういった企画乗車券を考えておられるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒2点目及び3点目の今後における企画乗車券についてですが、基本的に現行の企画乗車券は維持しながら、今後は市バスでぶらりキャンペーンの制度拡充や各種記念乗車券の新規販売等について検討してまいります。

(4)企画乗車券を新設・変更・廃止した場合には、議会へ報告していただけるのでしょうか?していただけるのであれば、どこで、どのように報告されるのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒議会への報告についてですが、その内容に応じて報告させていただきます。

(5)高齢者割引運賃については、条例で詳細を定めたいということですが、何故なのでしょうか?理由をお答えください。

⇒高齢者割引運賃についてですが、今回は、企画乗車券に係る部分の改正を目的としているため、高齢者割引運賃につきましては、現行のとおりとするものです。

<2回目>

(1)現行のものを含む企画乗車券については、規則や規程で定めるのでしょうか?定めるのであれば、どういった名称の規則等になるのか、具体的にお答えください。

⇒規則等の名称についてですが、高槻市自動車運送事業条例施行規程等で定めるものです。

(2)どういった企画乗車券を考えておられるかとお聞きしましたが、具体的なお答えはありませんでした。今のところ何も考えはないということでしょうか?もしそうでないのであれば、どういった企画乗車券を考えているのか、具体的にお答えください。

⇒1問目でお答えしましたとおり、当条例改正は、利用者の需要や市の政策等を踏まえながら、迅速かつ適切なタイミングで企画乗車券を販売するため行うもので、今後は市バスでぶらりキャンペーンの制度拡充や各種記念乗車券の新規販売等について検討してまいります。

(3)議会への報告については、その内容に応じて報告するということですが、内容によっては報告しないということもあるのでしょうか?報告の有無の基準やその方法について、具体的にお答えください。

⇒議会への報告についてですが、新たな企画乗車券を設定する場合や、企画券の名称のみの変更や、ご利用期間の変更等、内容に軽重があることから、書面等の報告も含め内容に応じて行うものです。

(4)今回は、企画乗車券に係る部分の改正を目的としているため、高齢者割引運賃は現行のとおりとするということです。妊婦特別運賃制度も、市の健康福祉政策の一環ではないかと思いますが、両者の違いはなんなのでしょうか?なぜ妊婦特別運賃制度も企画乗車券に含まれるのでしょうか?理由を具体的にお答えください。

⇒妊婦特別運賃制度についてですが、「こうのとりパス」の名称で実施しています妊婦特別運賃制度は、交付事務については子ども未来部と共同で行っておりますが、交通部独自の企画券であるためです。

<3回目>

(1)妊婦特別運賃制度は、交通部独自の企画券なので、条例で定めず、管理者が規程等で定めるということです。ということは、市の施策であれば、条例で定めるべく議会に議案を上程するということでよろしいでしょうか?お答えください。

⇒企画券の制定についてお尋ねの件ですが、施策の実施主体や、補助金・負担金の有無等、新たな企画券を設定する場合の実施状況により判断してまいります。

 あとは意見です。
 今から3年前の平成30年3月8日の本会議で、私が、妊婦特別運賃制度・こうのとりパスについて、「・・・市の施策のために運賃を値下げして減収になるのであれば、やはり市が交通部に対して、減収分の補助をすべきです。・・・単に減収が見込まれるような制度を地方公営企業がすべきではないと私は思います。」と述べたところ、西岡自動車運送事業管理者は、「北岡議員のほうから収支につきましていろいろとご心配いただいておりますけれども、商売につきましては、損をして得をとれというようなこともございますし、将来的な顧客を開発するという意味もございます。また、・・・行政施策とバス事業との連携という取り組みでございますので、企業内の努力で頑張っていきたいと思います。」とおっしゃられました。
 市バスの会計である高槻市自動車運送事業会計に余裕があれば、交通部として福祉的な取り組みをしてもいいかと思いますが、新型コロナの影響もあって、市バスの会計は大幅な赤字になっています。
 こうのとりパスに関しても、条例から削除するということですけれども、これを、市の施策として条例に定めて、平成30年3月8日の本会議で私が申し上げたとおり、市がその分の補助金を交付されてはどうでしょうか?
 「損して得とれ」という言葉もありますが、「背に腹は代えられない」という言葉もあります。提案しておきますので、是非ご検討ください。
 他の企画乗車券については期待をしております。以上です。