高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【施設一体型小中一貫校】四中校区は踏切等の問題をどうするのか?

今日は3月議会の本会議3日目。質疑が行われ、私も何点か質問しました。異例なことですが、明日の本会議は開かれないことになりました。今日中にすべての質疑を終わらせることができたからです。明日傍聴を予定されていた方はご注意ください。

令和3年度の予算案には、第四中学校の校区での施設一体型小中一貫校の設置の検討に関するものも。現時点では、設置候補地はどこなのかは示されていません。

高槻市立第四中学校区での施設一体型小中一貫校の設置検討予算案

施設一体型小中一貫校のメリット・デメリットについては、以前も議会で取り上げたのですが、四中校区となると、通学の安全性が特に問題になります。赤大路小学校と富田小学校の校区の間には阪急電車の線路があり、どちら側に一貫校を設置するにせよ、遠回りをしない限り、通学で踏切を通らなければならない児童が出てきてしまうからです。

子ども達の命には代えられないので、例えば、どちらかの小学校を中学校と一体にして、別の小学校はそのまま残しておくとか、あるいは、交通事情を考慮した校区に変更をしたうえで、施設一体型小中一貫校を設置すべきではないかと提案しました。安全を第一に考えた候補地が示されることを願うばかりです。

以下は今日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第40号 令和3年度高槻市一般会計予算

●施設一体型小中一貫校の設置検討・959万円

<1回目>

 富田地区公共施設再構築の検討と連携し、施設一体型小中一貫校の設置に向けて取り組むということです。3点伺います。

(1)この施設一体型小中一貫校は、どこに設置される計画なのでしょうか?お答え下さい。

⇒設置場所については、現在検討を進めているところでございます。

(2)第四中学校の校区が対象だということですが、令和3年度は、赤大路小学校と富田小学校の児童は、それぞれ何人になる見込みなのでしょうか?お答え下さい。

⇒令和3年度の赤大路小学校の児童数は525人、富田小学校の児童数は184人の見込みでございます。

(3)通学の際、児童の何人が、踏切を渡ることになるのでしょうか?また、鉄道のガード下を通ることになるのでしょうか?
 踏切やガード下を通る場合の安全対策はどうされるのでしょうか?
 それぞれお答え下さい。

⇒安全対策等については、事業化にあたっての検討課題と考えております。

<2回目>

(1)令和3年度は、赤大路小学校の児童数が、富田小学校の約3倍になる見込みだということです。施設一体型小中一貫校の設置場所は現在検討中だということですが、児童がどこに多いのかとか、通学距離の平均とか、通学路の安全性については、学校の設置場所の選定にあたって、どれだけ考慮されるのでしょうか?お答えください。
(2)通学の安全性を考えると、富田小学校区の一部を、柳川小学校区や寿栄小学校区に統合することも検討してもよいのではないかと思いますが、そういった選択肢はないのでしょうか?教育委員会の見解をお聞かせください。
(3)今年1月にも踏切で人身事故がありましたが、こうした事故で学校に遅れた場合には、どうなるのでしょうか?遅刻扱いになるのでしょうか?受けられなかった授業はどうなるのでしょうか?お答えください。
 また、事故の瞬間や、事故現場を見た児童は、心理的なショックを受けるかもしれませんが、そういった場合には、どのように対応されるのでしょうか?お答えください。

⇒安全対策等については、施設一体型小中一貫校の事業化にあたっての課題と考えており、今後の計画において検討してまいります。

<3回目>

 施設一体型小中一貫校に関しては、様々な課題・デメリットがありますが、四中校区最大の課題は、小学校低学年の児童達の通学の安全性だと思います。仮に、赤大路小学校の校区の児童のほうがはるかに多いのに、踏切を渡るなどして学校に通わなければならないということになれば、万が一の場合は、教育委員会の責任が厳しく問われるのではないでしょうか?逆の場合でも、全体の確率が下がるだけで、当事者の児童一人ひとりにとっては、危険性に変わりはありません。児童の命を考えるのであれば、毎日のように通学で踏切を渡らせるなどという状況は、極力避けなければならないのではないでしょうか?
 施設一体型にするとしても、どちらかの小学校を、中学校と一体にして、一方の小学校はそのまま残しておいて、できるだけ踏切等を通らないで済むようにすべきです。あるいは、そうした交通事情を考慮して、校区の変更をしたうえで、施設一体型小中一貫校を設置すべきです。
 一体型にすれば建設費の削減等のメリットがあるかもしれませんが、子ども達の命には代えられないはずです。安全を第一に考えてください。提案と要望をしておきます。