高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

水路への転落防止のための柵で市道まで塞いじゃった高槻市

市道・八丁畷町18号線

 


これも先日の議会で質問したもの。市道・八丁畷町18号線を廃止するというのですが、現場に行くと、上の画像のとおり、柵で塞がれていました。

この柵について尋ねると、記録はないが、高槻市が、水路に転落するのを防止するために設置したと。転落防止のためだとしても、市道まで塞いでしまうのはどういうことなのか?議会では最後に以下の旨の意見を述べました。

 柵は本当に高槻市が設置したものなんでしょうか?いくら水路への転落防止のためだとはいっても、市道を塞ぐ形で設置するなんてことが、ありえるのでしょうか?本当に高槻市が設置したというのなら、間が抜け過ぎているとしかいいようがありません。
 市道に自ら設けた柵の記録の方法とか、その文書の保存年限とか、まともに答えられないということは、そのあたりが非常にいい加減だと考えられます。道路の附属物は、それが存在する以上、その記録は破棄してはいけないはずです。
 水路への転落を防止する目的で設置されたのだったら、この柵が壊れていないか、定期的に点検する必要もあったんじゃないでしょうか。管理が杜撰だとしかいいようがありません。
 それから、防災公園につながる道なわけですから、ここを通って避難する可能性がある周辺の住民の意見を聞くべきではないのでしょうか?危機管理室との協議等について、具体的な答弁がなかったということは、庁内でもまともに検討していないということだと思われます。
 本当に市民の安全を考えているなら、そういうことをするはずですし、京大農場を防災公園にするということを考えた当時に、当然、この道路を含む周辺の道路の状況を把握していなければおかしいですよね。
 やはり、京大農場を防災公園にするというのは、いい加減な構想だったのではないでしょか。
 避難路としての検討が十分にされていない以上、この市道の廃止には賛成できません。この議案には反対することを表明します。



以下は議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをご了承ください。

■議案第71号 高槻市道路線の認定及び廃止について

市道・八丁畷町18号線の廃止について7点伺います。

(1)現状は柵で封鎖されて通行ができなくなっていますが、いつからこのような状態なのでしょうか?また、柵は誰が設けたのでしょうか?
(2)この市道については、これまでどのような管理を行ってきたのでしょうか?
(3)道路敷は、誰の所有地なのでしょうか?
(4)この市道の隣地は水路になっていますが、この水路の管理はこれまでどのように行ってきたのでしょうか?

⇒ 本市所有の当該道路敷につきましては、本市が管理する水路に隣接しているものの、道路機能は無いことから、安全確保のために本市が柵を設置し、閉鎖を行ったと考えられますが、その時期等については、記録が無く、不明でございます。

(5)この市道の路線廃止の理由と、廃止に至る経緯をお答えください。
(6)この市道の北側では安満遺跡公園の工事がされていますが、公園への通路としての必要性はないのでしょうか?
(7)路線廃止にあたっては、周辺住民に意見聴取は行ったのでしょうか?行ったのであれば、いつ、誰に対して行ったのでしょうか?また、どういった意見があったのでしょうか?

⇒ また、路線の廃止につきましては、隣接地所有者からの問い合わせに際し、機能の有無を調査したところ、道路の機能は無く、安満遺跡公園の件を含め、機能の復旧の必要はないと判断したところであり、周辺住民の意見聴取は行っておりません。

<議案71号・八丁畷町の市道の廃止・2回目>
(1)高槻市では道路に柵を設置した場合、どのように記録をするのでしょうか?また、その文書の保存年限は何年間なのでしょうか?具体的にお答えください。
(2)道路台帳には、柵も、道路付属物として記載しなければならないようですが、現時点では道路台帳にどのように記載されているのでしょうか?お答えください。
(3)柵を設置した記録がないのに、市が柵を設置したと考えておられますが、なぜそのように考えるのでしょうか?市以外の第三者が柵を設置したとは考えられないのでしょうか?お答えください。

⇒柵につきましては、かなり以前に設置されたものであると考えられ、工事等の記録はすでに存在せず、道路台帳にも記載していないため、詳細は不明です。しかし、水路への転落を防止する目的で設置されている事から、本市が設置したものと考えております。

(4)市道と隣接している水路の管理は、一番最近では、いつ、どういったことを行ったのでしょうか?お答えください。

⇒水路につきましては、近年、管理等の行為を行った記録はございません。

(5)市道の廃止に至る経緯についてはよく分からなかったんですが、具体的にはどういった経緯で市道が柵で閉鎖されていることに気付いたのでしょうか?お答えください。
(8)安満遺跡公園は防災公園です。この市道があることで、周辺住民や通行人が、より早く避難できるケースもあるはずです。避難路としての機能については、具体的にどのように検討したのでしょうか?危機管理室等と協議はしたのでしょうか?お答えください。

⇒廃止に至った経緯につきましては、繰り返しの答弁となりますが、隣接土地所有者からの問い合わせにより、本路線を調査した結果、道路機能が無い事がわかったもので、安満遺跡公園の整備等を含め、将来的にも道路機能の復旧させる必要性は無いものと判断したものです。

(6)道路敷は誰の所有地なのでしょうか?里道でしょうか?水路でしょうか?具体的にお答えください。
(7)市道を廃止した後は、市道の跡地はどうするのでしょうか?売却するのでしょうか?お答えください。

⇒道路敷地は本市所有であり、路線の廃止後は、用途廃止を行い、普通財産として取り扱いを行います。

<議案71号・八丁畷町の市道の廃止・3回目>

(1)まともなお答えがありませんでしたので、あらためておききします。高槻市では道路に柵を設置した場合、どのように記録をするのでしょうか?また、その文書の保存年限は何年間なのでしょうか?具体的にお答えください。
(2)安満遺跡公園は防災公園として整備されていますが、当然、そこへ行くための避難路についても検討したはずです。高槻駅高垣線については、避難路だとして、住民を立ち退かせてまで、拡幅工事をしようとしています。そういう、防災公園とか避難路とかの検討・設計の際に、この市道・八丁畷町18号線の存在に気付かなかったのでしょうか?市道・八丁畷町18号線の現状に気付かなかったのでしょうか?お答えください。

 あとは意見です。
 柵は本当に高槻市が設置したものなんでしょうか?いくら水路への転落防止のためだとはいっても、市道を塞ぐ形で設置するなんてことが、ありえるのでしょうか?本当に高槻市が設置したというのなら、間が抜け過ぎているとしかいいようがありません。
 市道に自ら設けた柵の記録の方法とか、その文書の保存年限とか、まともに答えられないということは、そのあたりが非常にいい加減だと考えられます。道路の附属物は、それが存在する以上、その記録は破棄してはいけないはずです。
 水路への転落を防止する目的で設置されたのだったら、この柵が壊れていないか、定期的に点検する必要もあったんじゃないでしょうか。管理が杜撰だとしかいいようがありません。
 それから、防災公園につながる道なわけですから、ここを通って避難する可能性がある周辺の住民の意見を聞くべきではないのでしょうか?危機管理室との協議等について、具体的な答弁がなかったということは、庁内でもまともに検討していないということだと思われます。
 本当に市民の安全を考えているなら、そういうことをするはずですし、京大農場を防災公園にするということを考えた当時に、当然、この道路を含む周辺の道路の状況を把握していなければおかしいですよね。
 やはり、京大農場を防災公園にするというのは、いい加減な構想だったのではないでしょか。
 避難路としての検討が十分にされていない以上、この市道の廃止には賛成できません。この議案には反対することを表明します。

(答弁)
 本件の柵の設置に関しては、道路台帳には記載されておらず、設置に関する契約等の文書についても、現存しておりません。なお、契約等の文書の保存年限については、事案に応じて3年もしくは5年となっております。
 また、八丁畷町18号線につきましては、安満遺跡公園の設計段階から把握し、避難路となるような路線ではないと認識しておりました。
 答弁は以上でございますが、北岡議員がおっしゃられたご意見に対して、重ねてのお答えになりますが、八丁畷町18号線に関しましては、あらゆる機能も含めて十分に検討のうえ、必要性がないと判断したものでございます。



隣接土地所有者からの問い合わせで分かったのでは?