高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

大阪都構想=特別区の設置が成った場合の不安

大阪都構想

大阪都構想大阪市の解体・特別区の設置が成った場合、果たしてどうなるのか。

吹田、寝屋川、八尾の市長選で維新系の候補が全敗したところからすると、橋下徹市長が5人いるわけではありませんので、特別区の区長は、維新以外になる可能性が高い。区議会も、大選挙区制になるので(せめて選挙区は大阪市議と同じにしてほしかった)、個々の維新候補が多くの票を得ても、票割りができないので大阪市議のときよりも議席を減らし、票の配分の上手い公明・共産が議席を増やすことになるのではないか。結局、高槻市のような相乗り区政が誕生するだけではないかと思います。それで果たして良い区政となるのか(決して維新の全候補が他よりも優れているとは思いませんが)。与野党相乗り・オール与党体制となれば、橋下市長が潰した利権・既得権益も復活するかもしれません。

都構想が成った直後の選挙は、有権者の関心が高まり、投票率が上がって、組織票の割合が低くなるかもしれませんが、時が経てば、投票率も下がるのではないでしょうか。

制度的に二重行政を解消し、基礎自治体の人口規模を適正にすることができるという点では、都構想にメリットがありそうですが、より良い首長を選び、より良い議会とするためには、都構想はマイナスに働くような気がします。

大阪府が大きなプロジェクトをやろうとしても、特別区の区長が反維新の場合、うまく行くのか。そもそも大阪府を真に活性化させられる事業案があるのか疑問ですが、大阪市内でやる場合、橋下市長・松井知事の今の体制で調整するほうがスムーズにいくのではないか。これは杞憂かもしれませんが。

二重行政の解消や基礎自治体の規模の適正化は正しいと考えますが、橋下市長・松井知事の体制でもっと効率的に行財政改革やら大規模なプロジェクトが(あるのであれば)できるのではないかと思いますし、議会や周辺自治体の首長がそういうもの(過半数有権者の賛成するようなもの)の障害になっているのであれば、以前ブログで書きましたが、地方議員の半数を無作為抽出の有権者にする改革を目指すべきではないかと。

もし都構想が成らなくても、橋下市長には踏み止まってもらい、しっかり改革してほしいですね。橋下市長に代わる人はいませんし、以前の相乗り体制になってしまったらろくなことにはならないでしょうし。