高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

市採用の任期付教員の雇い止めが出ないよう他市と協力できないか?

小学校の1・2年生は国と府の負担で35人学級になっているのですが、高槻市では、3~6年生についても、市の負担で35人学級を実施しています。そのために、教員が足りない場合は、高槻市教育委員会が独自に任期付教育職員を採用して配置しています(他の教員は、大阪府教育委員会が採用し、大阪府が給与等を負担しています)。

その任期付教育職員の手当てについて増額補正したいというので、今日の総務消防委員会で質問しました。「予算編成時に25人と見込んでいたものが、3月に学校ごとの児童数が増減した分を反映したことによって33人の配置が必要となった」ということでした。

任期付教育職員の採用については、「1月実施の採用試験で採用候補者名簿に登録し、決定した配置数により、名簿から採用者を決定する登録制としている」とのこと。任用期間は1年間ですが、最長で3年間、継続して採用するそうです。

けれども、学級数が減る場合は、任期満了・雇い止めとなってしまう方も出てくるということです。

中には、大阪府などの教員試験に合格して、正規の教員になられて、いわば「任期付教育職員を卒業」される方もおられるそうですけれども、不幸にも教員試験に合格できず、もう1年、任期付教育職員として働きたいという方が出てきても、学級数が減る場合には、任期満了・雇止めになってしまう・・・

高槻市以外に、同じように任期付の教育職員を採用している市町村があれば、そういう任期満了になりそうな登録者を、融通し合って、できるだけ雇い止めという事態が起きないようにできるのではないでしょうか。

私が調べた限りですが、枚方市門真市交野市でも、高槻市と同じく、35人学級の拡充のために、任期付の教員を採用しています。これらの自治体と協力し合って、雇い止めができるだけ起きないような仕組みができないか検討するよう、今日の委員会では市に要望しました。

以下は今日のやりとりです。原稿とメモに基づいているので、不正確な部分があることをご了承ください。

平成26年12月議会・総務消防委員会・一般会計補正予算

<質問>

補正予算説明書の40ページからは給与費の明細が記載されています。41ページの職員手当の内訳を見ると、ほとんどが、わずかずつ減額されているんですが、義務教育等教員特別手当だけが増額となっています。これは何故なんでしょうか?お答えください。

<答弁>

義務教育等教員特別手当の増額については、任期付教育職員の配置数が当初の予定より増えたことによるものです。

<質問>

もうちょっと詳しく教えていただきたいのですが・・・当初はどのような見込みであったのか?それが何人増えたのか?なぜ増えたのか?そもそも、任期付教育職員の予算や採用や、最終的な配置は、いつ、どのように決まるのか?詳しく教えてください。

<答弁>

人員は、予算編成時に25人と見込んでいたものが、3月に学校ごとの児童数が増減した分を反映したことによって33人の配置が必要となったものです。
なお、予算額は1月末頃に決定しています。


<質問>3点伺います。

(1)任期付教育職員を当初25人と見込んで、1月末頃に予算額を決定していたものが、3月に33人の配置が必要になったとのことですけれども、任期付教育職員の試験や採用などはどのようにされたのでしょうか?具体的にお答えください。
(2)来年度、学級数が減った場合、今回配置された任期付教育職員の方々はどうなるのでしょうか?雇い止めということになるのでしょうか?お答えください。
(3)今後もこのような事態が生じると考えられますが、何か対策は考えておられるのでしょうか?お答えください。


<答弁>

(1)採用試験を実施している教育委員会に確認したところ、1月実施の採用試験で採用候補者名簿に登録し、決定した配置数により、名簿から採用者を決定する登録制としているとのことです。
(2)任期付教育職員の任用期間は1年間であるため、基本的には任期満了となります。
(3)現行の手法を基本に今後も行っていきたいと考えているとのことです。

<意見>
 任期付教育職員の任用期間は1年間だということですが、教育委員会に聞いてみたところ、最長で3年間、継続して採用するそうです。けれども、学級数が減る場合は、任期満了・雇い止めとなってしまう方も出てくるということです。
 中には、大阪府などの教員試験に合格して、正規の教員になられて、いわば「任期付教育職員を卒業」される方もおられるそうですけれども、そういうふうに教員試験に合格できず、もう1年、任期付教育職員として働きたいという方も出てくるんじゃないでしょうか。でも、学級数が減るために、任期満了・雇い止めになってしまうというケースも考えられますよね。
 高槻市以外に、同じように任期付の教育職員を採用している市町村があれば、そういう任期満了になりそうな登録者を、融通し合って、できるだけ雇い止めという事態が起きないようにできるのではないでしょうか?
 私が調べた限りですが、枚方市門真市、交野市でも、高槻市と同じく、35人学級の拡充のために、任期付の教員を採用しています。これらの自治体と協力し合って、雇い止めができるだけ起きないような仕組みを検討していただけないでしょうか?要望します。
 それから、門真市のサイトにはこのように書かれていました。「・・・35人学級の編成の対象学年などの状況により、選考試験に合格しても市費負担教員として採用されない場合もありますが、希望する人に府費負担常勤講師などの採用情報を提供します。」・・・こういう情報提供を高槻市でもできると思いますので、ぜひ検討していただくよう要望して、質問を終わります。