高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【高槻市バス】勝手に欠便→データを破壊し証拠隠滅

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高槻市役所のホームページでは公表されていないのですが、NHKなどでまた高槻市バスの不祥事が報道されました。

★市営バスを勝手に欠便し記録も隠す 運転手を停職処分 2014.7.11 18:49

 大阪府高槻市交通部は11日、市営バスを勝手に欠便させた男性運転手(34)を停職3カ月の懲戒処分にした。運行日誌が自動的に記録されるメモリーカードを折ってミスを隠し、上司には「紛失した」と報告していた。

 男性運転手は6月22日、出発時刻の勘違いからJR高槻駅近くの待機場所を出るのが遅れたため、1本だけ欠便にし、他の便は通常に運行した。乗客から「バスが来ない」と通報があり、発覚した。

 また、車内に設置されたドライブレコーダーの収納扉がこじ開けられていたことから、交通部は11日、府警に器物損壊の被害届を出した。映像記録が入っているはずの別のカード2枚もなくなっていたが、男性運転手は関与を認めていないという。(共同)



ドライブレコーダーメモリーカードはCF(コンパクトフラッシュ)カードと呼ばれるもので、収納されている部分には「CF1」「CF2」と、2枚のカードが格納されていることを示すランプが点灯しています。これを取り出すためには、このような形状の丸鍵で開けなければなりません。

交通部からの報告によると、出し入れ扉が破損していたということなので、工具か何かで無理やりこじ開けたと考えられます。高槻警察署へ器物損壊の被害届を出したということですが、当然でしょう。

この運転手は発車時刻を間違えたため、このような行為に及び、停職3か月の処分となったということですが、素直に発車時刻を誤ったことを営業所に報告していれば、これほどの大事にはならなかったのではないかと思われます。

幽霊運転手事件のときも、証拠を隠滅するために公文書の改ざんをしたため、さらに問題が大きくなりました。何故こんな馬鹿なことが繰り返されるのでしょうか。隠ぺい工作などせず、素直に速やかに報告・公表してほしいものです。

しかし、欠便隠しだけのために、ドライブレコーダーを破損させるか・・・何か他に隠したいものがあったのかもしれません。CFカード2枚が無くなっているということですが(毀損したとの記載もあり)、見つけ出して解析すべきだと思います。

また、先日私が議会で指摘した飲酒の件でも職員が処分されたとのこと。「0.205mg/ℓのアルコール濃度が検知・・・当該職員の本件行為は、市営バス乗務員の服務規律に違反する」というのですが、呼気1リットル中に0.15 mg以上のアルコールが含まれていると、酒気帯びあるいは酒酔い運転として検挙の対象となります。沢山の乗客の命を預かるプロドライバーとしての自覚を強くもっていただきたい。

しかし、2つの事件とも、何故速やかに公表されなかったのか。市の「事務処理ミス・事件・事故等の公表」のページには「※日付は、所管課において発生を認知した時点」とされているのですから、その日に公表すべきだったはず。事の重大性は明らかなのだから。

以下は本日交通部から報告された処分の内容です。

高槻市交通部職員の懲戒処分等について

 交通部において下記のとおり懲戒事案が2件発生し、関係職員に対して懲戒処分等を行いました。



1 事案1
(1)概要
 平成26年6月22日(日)、芝生営業所乗務員が運行指示票の発車時刻を見間違え、その後間違いに気付いたにもかかわらず、営業所に報告することなく自らの判断で勝手に当該ダイヤを欠便にしました。また、営業所からの無線による問い合わせに対しても仕業票どおり運行している旨の虚偽の報告を行っていました。さらに、事案の発覚を恐れ、運行状況を記録するため交通部が貸与しているメモリースティックを殿損しましたが、営業所に対しては、メモリースティックを紛失した旨の虚偽の申告をしていました。
(2)処分の内容、対象者及び処分理由
 ア 停職3か月(1名) 
 交通部 企画運輸課芝生営業所一般職 30代
 当該職員の本件行為は非常に悪質であり、市営バス事業の根幹に関わる重大な職務命令違反であると同時に信用失墜行為に該当する。
 イ 文書注意(2名)
 交通部 企画運輸課長 40代
 交通部 企画運輸課 芝生営業所長 50代
 アの職員に関し、本件事案を未然に防止できなかったことについて管理監督責任が認められる。
 ウ ロ頭注意(2名)
 交通部企画運輸課芝生営業所副所長 50代
 アの職員に関し、本件事案を未然に防止できなかったことについて管理監督責任が認められる。
(3)処分年月日
 平成26年7月11日(金)

2 事案2
(1)概要
 平成26年6月1日(日)、芝生営業所乗務員が出勤点呼時のアルコールチェックをした際、0.205mg/ℓのアルコール濃度が検知された。
(2)処分の内容、対象者及び処分理由
 出勤停止2日
 交通部 企画運輸課 芝生営業所 非常勤職員 40代
 当該職員の本件行為は、市営バス乗務員の服務規律に違反するものであり、重大な職務命令違反に該当する。
(3)処分年月日
 平成26年7月11日(金)