高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

高過ぎる受益者負担金は高槻市の負の部分の一つ。下水道のゲリラ豪雨対策も急げ!

3月議会の本会議質疑で、先日、公共下水道特別会計の当初予算について質問しました。以下が私の質問と市側の答弁の内容です。


■議案第42号 平成25年度高槻市公共下水道特別会計予算

<質問1>
(1)現在の下水管の口径では、1時間の降雨量が48ミリまでしか対応できないということですが、平成25年度においては、100ミリを超えるような大雨・ゲリラ豪雨に対応できるような口径の雨水管の埋設・下水道工事は計画しているのでしょうか?お答えください。
(2)下水道の浚渫・清掃については、どのように計画されているのでしょうか?特に、ゲリラ豪雨が発生する夏までに、しっかりと浚渫・清掃しておくことが大事だと思いますが、その点についてどのように計画されているのか、お答えください。
(3)市街化調整区域において、平成25年度中に供用開始される予定の区域はどこでしょうか?また、そのそれぞれの区域において、受益者負担金や加算金はどれだけになる予定なのでしょうか?その区域における受益者負担金や加算金の収入の総額の見込みについても、併せてお答えください。

<答弁>
 計画降雨基準の1時間48㎜の対応とした整備を行っており、基準を変更する計画はございません。
 下水道の浚渫・清掃については、昨年に浸水被害があった 地域を中心に、職員による現地調査を行っており、その堆積状況に応じて判断し、実施するとともに、市民などからの要望、陳情につきましても同様に対応いたしております。
 市街化調整区域において、平成25年3月29日付で供用開始する予定の区域は、大字原、成合北の町などの27町の各一部となります。
 この区域の平成25年度中の収入額の総額は、約2800万円を見込んでおります。 

<質問2>
(1)1時間48ミリ対応の基準を変更する計画はないということですが、ゲリラ豪雨に対応できるだけの口径の雨水管・下水道の整備は必要ないというお考えなのでしょうか?それとも計画が変更できない何らかの事情があるのでしょうか?お答えください。
(2)平成25年3月29日付で供用開始される区域の受益者負担金や加算金の金額について、答弁がないのは何故なのでしょうか?それぞれの区域の受益者負担金や加算金の金額について、しっかりと、区域毎に何円なのか、明確にご答弁下さい。
(3)市街化調整区域において、これまで、1件あたりで、受益者負担金や加算金は、最大で何円だったのでしょうか?お答えください。

<答弁2>
 1点目でございますが、本市の下水道は、内水排水を行っているため、管径のみを大きくするだけで、対応できるものではありません。
 次に、2点目でございますが、年度末の供用開始区域の告示後、受益者の申告をもって確定するため、現時点では、詳細について確定しておりません。
次に、3点目でございますが、市街化調整区域において、これまでの受益者負担金で、1件あたり最大のものは、1.6ヘクタールと面積が広いことから、約2100万円でございます。

<質問3>
(1)「内水排水を行っているため、管径のみを大きくするだけで、対応できない。」というご答弁です。「内水排水」というのは、雨水をポンプ場に集めて、ポンプを使って、河川に流すというようなやり方ですよね。そうすると、ポンプ場の排水機能も、ゲリラ豪雨に対応できるだけの大きなものにすれば、大きな口径の雨水管も生きてくるということなんでしょうか。であれば、下水道で、ゲリラ豪雨に対処しようとすれば、大きい口径の雨水管を整備するとともに、ポンプ場のポンプも1時間100ミリを超えるような雨量に対応できる高い機能をもったものにすればいいということになりますが、このようにポンプなどを更新・整備するというお考えはないのでしょうか?お答えください。
(2)既存の下水道設備を、1点目で申し上げた大きなポンプや雨水管に整備し直す場合、費用や期間はどれだけかかるのでしょうか?お答えください。
(3)今年度末に供用開始される市街化調整区域における公共下水道受益者負担金は、市街化区域と同額の受益者負担金・1平方メートル当たり520円、一部地域は490円に、市街化調整区域であることによる加算金・1平方メートル当たり820円が上乗せされて、1平方メートル当たり合計で1340円、もしくは1310円ということになるのでしょうか?お答えください。
(4)市街化調整区域における公共下水道受益者負担金が、昭和44年9月1日の建設省都市局長通達で示された基準を超える非常に高いものだということで、この軽減を求める請願が、平成17年の6月議会で提案され、賛成多数で採択されましたが、市としては、市街化調整区域の受益者負担金あるいは加算金を軽減する考えはないのでしょうか?お答えください。

 トイレを公共下水道につなぐ工事を高槻市役所にしてもらおうと思ったら、すごくお金がかかってびっくりしたという市民の方の声を度々聞きます。今日あらためてお聞きしたら、受益者負担金だけで2100万円も払った方がいるということで、驚きました。トイレを公共下水道につなぐといっても、家の外まで下水管を引いて公共枡をつけてくれるだけで、さらにそこから先、自宅内には、自らの費用で工事が必要です。高槻市の、この市街化調整区域の加算金も含めた受益者負担金の高さは、全国でもトップクラスだと聞いております。これも高槻市の負の部分の一つではないでしょうか。
 私は、市街化調整区域の受益者負担金や加算金が軽減されない限り、高槻市公共下水道特別会計の予算案には反対し続けることを表明して質問を終わります。以上です。

<答弁3・私のメモに基づいているので不正確かもしれません>
・下水道設備の更新等については、莫大な費用と期間がかかることもあり、試算していない。
・今年度末に供用開始される市街化調整区域における公共下水道受益者負担金の金額については、議員おおせのとおりの額。
・市街化調整区域の受益者負担金や加算金を軽減する考えはない。