これも昨日の議会で質問したのですが、「平成22年度高槻市一般会計継続費精算報告」の中に、平成21年度~22年度の「今城塚古代歴史館整備事業」があったので、どういった契約をしたのか、担当課に契約の概要をもってきてもらいました。
するとその中に、上の写真の、平成22年7月16日に締結された『(仮称)今城塚古代歴史館連絡通路整備工事』3811万0800円の工事請負契約があり、さらに、その工事代金を330万4350円増額するという変更契約が平成23年2月17日に結ばれていたことが判りました。
この工事は、今城塚古墳と今城塚古代歴史館とをつなぐ連絡通路を「郡家老人福祉センター」の敷地に造るというもの。しかし、なぜ、変更契約がされたのか。そう訊くと、担当職員は、下の「設計変更理由書」をもってきました。
「設計変更理由書」には、「本工事の通路予定地に設置されているガス供給設備について、再三にわたり移設協議を行ってきましたが、施設管理者の合意が得られず存置(そんち)することになり、やむなく、一部通路の形状を変更するものです。」と書かれています。
道路を設置した「郡家老人福祉センター」は、どこの施設かと尋ねると、「高槻市の施設です」との答え。
じゃあ、どうして、事前に協議ができなかったのか?市の施設なのですから、設計の前に、ちゃんと調査・協議をすれば、事前に移動ができないということは分かったはずです。
また、「調査段階では確認できなかった水道管等地下埋設物の存在が判明したため・・・移設して対処」ともあるので、「市の施設なのに、なぜ把握できなかったのか?」と問うと、「図が古かったので・・・」との答え。市有地なのに、管理がずさんだったのではないでしょうか?
過去の議事録を調べてみると、平成20年2月20日の史跡整備等特別委員会で、当時の社会教育部長が、古代歴史館について、「今城塚古墳には直接面してございません。間に郡家老人福祉センター並びに府立特別養護老人ホームがございます。したがいまして、古墳に通ずる通路を設定するために、現在、福祉部と協議を進めているところでございます。」と説明をしていました。工事契約の2年半前に、協議を進めていたはずなのです。
以上のとおり、不十分な事前協議・ずさんな市有地の管理という、高槻市の怠慢・過失のために、余計な変更契約が結ばれてしまったわけです。私は議会で、高槻市側に責任があると考えられるということを指摘して、質問を終えました。