高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

価格が3分の1に!…焼却残灰の運搬費用

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まさかこんなに安くなるとは・・・

前島クリーンセンターから出る焼却残灰等の運搬について、高槻市は19年度に入札を実施し(それ以前は随意契約)、1トンあたり3100円(税込み3255円)で契約していました。

この契約が平成22年3月末切れるということで、昨年9月の議会に、それ以降の予算についての議案が上がってきました。

そこで、他市の焼却残灰等の運搬費用について調べてみると(議員インターンで来てくれていた大学生に調べてもらいました)、一番安いところで、泉北クリーンセンターの1228円。隣の茨木市でも1233.75円で、高槻市はかなり割高な運搬費用を払っているのではないかと考えられました。

高槻市では、入札を市内の業者に限っていたのですが、安い価格で契約している他市には、市内業者に限らなかったというところがありました。市外の業者も入札に参加したために、安く契約できたというわけです。

高槻市の残灰等は、年間2万トン以上ですから、もし1トン1200円程度で契約できれば、約4000万円も税金を節約できることになります。

そこで、事前にその旨を市の担当職員に話し、議会でも、下記のとおり、市外の業者も入れて入札を行うよう要望しました。

もし、市内の業者だけで入札をしていたら、住民訴訟を起こそうかとも考えていたのですが、しっかりと市外の業者も入れて入札を実施してくれていました。

そして、驚くことに、入札の結果、写真のとおり、1140円で契約できたのです!他の市町村の契約金額が以前調査した時と変わっていなければ、大阪府下で一番安い値段で契約できたことになります。

担当職員の方は、よくやってくださったと思います。


入札後、前回落札した業者の方が、私に会って話をしたいと何度か申し入れてこられました。どういう意図かよく分かりませんが、そういうことは適切ではないと考えて、お話しも、お会いもしていません。他の方についても同様の対応を致しますがご了承ください。


開催日:平成21年 9月11日
会議名:平成21年第4回定例会(第2日 9月11日)


○(北岡隆浩議員) 補正予算書の8ページの第2表 債務負担行為補正について質問をします。
 リサイクルごみの収集・運搬・処分等の業務については1億5700万円、前島クリーンセンターの焼却残灰等運搬業務については6930万円の債務負担行為をして、今年度中に新たに業者を選定して契約を行うとのことですが、契約については、これまでどのように行ってきたのか。随意契約だったのか入札をしたのか、入札の条件はどんなものだったのか、これらの点についてお答えください。あわせて、高槻市でリサイクルを始めてからの経緯、また前島クリーンセンターが稼働してからの経緯についてもお教えください。それから、次回の入札の条件はどうするのか。市外の業者も入札に参加できるようにするのか、この点についてもお答えください。
 以上です。


○環境部長(上野和夫) 北岡議員の数点にわたるご質問にお答えいたします。
 まず、古紙等の収集・運搬・選別業務についてであります。平成4年度に、約3,000世帯を対象にテスト収集を行い、平成6年度から約3万5000世帯に拡大いたしまして、平成8年度から全市で実施したものであります。委託につきましては、選別業務は平成4年度から、収集・運搬業務は平成8年度から府内の再生資源回収業及び選別資源化業務を行ってきた事業者が中小企業等協同組合法に基づいて結成した組合と、それぞれ随意契約を行ってまいりました。
 次に、空き瓶の収集業務については、昭和53年度から約2500世帯を対象とするテスト回収を1年間行った後、翌54年度から56年度の3か年計画で全市域を対象とし、平成8年度までは直営、平成9年度及び平成17年度に入札を実施したところであります。収集した空き瓶につきましては、当初、市内のガラス工場に有料で売却しておりましたが、平成4年度に相手方の受け入れが困難となったことから、古紙等の資源化と同様、さきに申し上げました組合と随意契約で平成5年度から選別業務の委託化を行ったものであります。その後、同組合以外に施設及び能力を有する事業者があることから、制限つき一般競争入札を実施、平成19年10月1日より2年6か月の期間で契約を行ってきたものであります。
 次に、焼却残灰等運搬業務委託につきましては、平成4年度から大阪湾圏域広域処理場整備事業――いわゆるフェニックス計画でございますが――に参画することとし、高槻市の一般廃棄物収集運搬に係る許可業者及び委託業者、3社を対象とした指名競争入札を行いましたが、不調に終わり、最低金額を提示した業者と随意契約を締結いたしました。その後、平成5年から平成19年度前期までの間につきましては、同事業者が運搬用の特殊車両を確保しておりましたので、特命随意契約を行いました。平成19年度後期からは、高槻市の一般廃棄物収集運搬に係る許可業者及び委託業者の中で、高槻市の指名登録を受けている事業者を対象に制限つき一般競争入札を実施、平成19年10月1日より2年6か月の期間で契約を行ってきたものであります。
 最後に、おのおのの事業の平成22年度からの入札条件についてお尋ねでございますが、一般競争入札を予定しておりますが、入札条件等については、今後検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。


○(北岡隆浩議員) 焼却残灰等の運搬についてですが、焼却処分場から大阪湾フェニックスセンターの埋め立て処分場までの焼却残灰等の運搬費、1トン当たりの単価について、今、議員インターンで来てくださっている大学生の方に、大阪府下のほかの市の状況を調べてもらいました。高槻市では、現在、市内の業者と税抜き価格で1トン当たり3100円で契約していますが、和泉市高石市泉大津市が共同運営している泉北クリーンセンターでは、1トン当たり1228円、茨木市では1233.75円、箕面市では1350円、岸和田市貝塚市の協同組合は1381円、守口市1700円、豊中市2077円、寝屋川市2394円とのことでした。ほかにも高槻市より単価の安い自治体がありましたが、割愛します。
 入札の条件を市内業者に限らなかったため、このような安い価格が実現できたと、そのようにある担当者の方は話をしてくださいました。高槻市の残灰等は年間約2万トンですから、単価が和泉市高石市泉大津市茨木市箕面市ぐらいの水準になると、年間約4000万円の税金が節約できることになります。次の入札では、市内の業者に限らず、市外の業者も広く参加できるような条件にしていただくよう要望して、質問を終わります。