高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

防災無線の内容はメールで配信すればどうか?

今日は私の所属する総務消防委員会が。私も一般会計の補正予算案について質問しました。

高槻市役所は、防災無線が聞き取りにくいので、電話サービス等の案内を記載したマグネットシートを全戸配布したいといいます。

私は、防災無線の内容を、メールで配信すればどうかと提案しました。メール受信なら高齢者の皆さんもできる方が多いはずです。

高槻市では、「週刊たかメール」を配信している実績があるわけですから、登録者に対して、災害時などには、防災行政無線の放送内容や避難所の開設状況、インフラの状況などの情報を配信するべきだと思います。

私も6月の地震の際には、被災者の皆さんに役立ちそうな情報をメールマガジンで配信しました。
https://www.mag2.com/m/0001063241.html

簡単にできることだと思うのですが、メールマガジンの活用は予定していないという答弁でした。

以下は本日のやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■議案第92号 一般会計補正予算

2.防災設備等充実事業について

<1回目>

 資料によると、災害時に放送する防災行政無線屋外スピーカーが聞こえにくい、情報が入手しにくいという市民からの声に応えるため、情報提供サービスの利用促進を図っていくということです。3点伺います。

(1)防災行政無線の情報を補完するため、電話サービスやその他の情報収集手段を案内するマグネットシートを全戸配布するということです。このマグネットシートは、どのようなものにするのでしょうか?具体的にお答えください。

⇒マグネットシートにつきましては、災害時の情報収集手段を広く市民に周知するため、「防災行政無線電話サービス」や「おおさか防災情報メール」、「NHKデータ放送」等の情報を掲載することを検討しております。

(2)全戸配布の委託料が570万円ということですが、これの内訳をお答えください。 

⇒全戸配布業務委託料の内訳につきましては、市内の全戸配布業務、案内文の印刷・封入封緘作業でございます。

(3)防災行政無線の放送内容を市民の皆さんにお伝えするのであれば、メールでお知らせするのが簡単ではないでしょうか?高槻市では、メールマガジンの「週刊たかメール」を配信しています。「週刊たかメール」は、メールマガジン配信サービス「まぐまぐ!」を利用して配信していて、9月10日現在の登録者は2045人ということですが、このシステムを使用して、登録者に防災行政無線の放送内容を配信することはできないのでしょうか?お答えください。

⇒「週刊たかメール」は、その週のダイジェストやトピックス等を毎週金曜日に配信するため、運営会社に登録し承認を受けています。防災行政無線での放送内容は、市民に対して迅速に伝達する必要があり、「週刊たかメール」は、即時性はないものと考えています。

<2回目>

(1)マグネットシートの全戸配布についてです。
たかつきDAYSも全戸配布していますが、たかつきDAYSの1回全戸配布にかかる費用はどれだけなのでしょうか?マグネットシートの全戸配布は、たかつきDAYSも全戸配布とどう違うのでしょうか?お答えください。

⇒広報誌「たかつきDAYS」の全戸配布費用についてですが、配布単価は11.3184円です。8月号は、162,781部を配布し、全戸配布費用は1,842,420円です。
 マグネットシートの全戸配布業務は、「たかつきDAYS」とは異なり、マグネットシートと同時に配布する案内文の印刷や、それらを袋に封入封緘する作業が業務に含まれております。

(2)メールマガジンの活用についてです。
私もまぐまぐでメールマガジンを発行していますが、いつでもすぐに発行できます。高槻市メールマガジンについても、発行周期を、毎週金曜日に発行する他、災害時等には不定期に発行するとして、登録し直せばどうでしょうか?そういうことはできないのでしょうか?お答えください。

メールマガジンについてですが、発行周期を変更することは可能ですが、災害広報など速報性が必用な情報発信には防災ツイッター等を活用しており、メールマガジンの活用は予定していません。

(3)電話サービスの増設についてです。
電話サービスの回線を、現在の5回線から、160万円をかけて25回線に増設するということです。これまでの災害時には、最大で同時にどれだけの電話がかかってきたのでしょうか?25回線で対応可能なのでしょうか?お答えください。

⇒防災行政無線電話サービスの実績についてですが、大阪府北部地震においては、放送を3回行い、合計616回の着信がございました。着信可能数を増やすため、回線数を5回線から25回線に増設いたしますが、着信が集中し不通となる場合は、市ホームページやおおさか防災情報メール、NHKデータ放送、防災ツイッター等のその他の手段で確認いただくよう周知して参りたいと考えております。

(4)市のHPについてです。
先日の本会議でも、災害発生時に高槻市のHPがダウンしていたとの指摘がされていました。市のホームページは、災害時には、災害モードに切り替わるようになりましたが、その効果はどれだけあるのでしょうか?以前とどれだけの違いがあるのでしょうか?お答えください。

⇒ホームページについてですが、緊急災害モードでは、ページの画像を一部省略し、文章を中心としたページに切り替わるため、通常モードよりもサーバーへの負荷が軽減されます。また、トップページに緊急情報を集約することで、閲覧者が必用な情報を取得しやすくなります。

<3回目>

 意見だけ述べます。
 電話回線を25回線に増設しても、ご答弁からすると、着信が集中して不通になる可能性もあるわけですよね。
 市のHPも、緊急災害モードにしたけれども、今回の地震では、以前と同じように、アクセスが集中してダウンしたわけです。
 停電になったら、NHKのデータ放送も見ることができないでしょうし、ツイッターも高齢者の方の中には不慣れな方も多いのではないでしょうか?
 おおさか防災情報メールも、高槻市防災無線の放送内容まで掲載してくれるわけではありません。
 防災無線は、特に雨や風がある場合は聞き取りにくいと、相変わらず市民の方からは苦情があります。
 やはりメール配信が有効ではないのでしょうか?メールは高齢者の皆さんもほとんど使えるはずです。
 高槻市では、「週刊たかメール」を配信している実績があるわけですから、先ほど申し上げたとおり、この「まぐまぐ」のシステムを使用して、登録者に対して、災害時などには、防災行政無線の放送内容や避難所の開設状況、インフラの状況などの情報を配信するべきだと思います。マグネットシートにも、その旨を記載して、メールマガジンへの登録を呼びかけるべきではないでしょうか。
提案しておきます。