高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

密かに廃止されていた特別顧問

今日は高槻市議会9月議会の本会議2日目。議案質疑があり、私も何回か質問しました。

決算の質疑で、特別顧問について尋ねたところ、約半年前の3月末で廃止したとのこと。初耳でした。議会でも報告されず、市のHPでも公表されていない。少なくともここ2年は何もしておらず、淋しくフェイドアウトといった感じです。

特別顧問については、私が起こした住民訴訟でですが、大阪地裁から、平成26年9月に、地方自治法に規定の附属機関なのに条例で設置しなかったから違法だと認定されて、公金の支出の差止めを命じる判決を下されたこともありました。そういうことも影響したのかもしれません。

それにしても、廃止を公表しないというのはいかがなものでしょうか。濱田市長は平成24年5月16日に、議会で、特別顧問を5名の方に依頼したと報告しました。 廃止したことも議会に報告し、市民に公表すべきだったのではないのでしょうか?

以下は今日の議会でのやり取りです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

★認定第1号 平成27年度高槻市一般会計歳入歳出決算認定について

<特別顧問・1回目>
(1)平成26年度中は、特別顧問から、特に意見聴取は行っていなかったということですが、平成27年度は意見聴取を行ったのでしょうか?行ったのであれば、いつ、誰から、どのような意見があったのでしょうか?具体的にお答えください。
(2)平成27年度中、誰が特別顧問だったのでしょうか?
(3)平成27年度中、特別顧問は、何回、何の目的で、高槻市役所にお越しになられたのでしょうか?
(4)特別顧問の関係で支出した公金の額はどれだけだったのでしょうか?

<答弁>
 特別顧問は、従前からの國澤隆雄氏、小山洋三氏、土肥孝治氏の3名でしたが、平成27年度は意見聴取をおこなっておらず、支出もございません。

<特別顧問・2回目>
(1)特別顧問については主要事務執行報告書にも市のHPにも記載がないようですが、それは何故なのでしょうか?理由をお答えください。
(2)26年度も27年度も意見聴取をしていないということですが、何故なのでしょうか?お答えください。
(3)そもそも何故特別顧問が必要なのでしょうか?お答えください。

<答弁>
 特別顧問への意見聴取は、適宜協力を依頼するもので、平成27年度については事案がなかったため、実施しなかったものです。
 なお、主要施策や行政課題について意見や助言をいただきましたが、市政運営の推進に当たって一定の役割を果たしていただいたことから、特別顧問の依頼に関する要綱は、平成28年3月31日を持って廃止しております。

<特別顧問・3回目>
(1)特別顧問の依頼に関する要綱は、平成28年3月31日を持って廃止していたということですが、それは特別顧問を廃止するということなんでしょうか?それとも、特別顧問に関する別の要綱等を新たに作っていて、特別顧問は存続しているということなのでしょうか?
(2)27年に特別顧問だった方々は、他の役職に就かれているのでしょうか?どのような役職に就かれているのか、詳細をお答えください。
(3)結局、特別顧問からの意見聴取は、平成24年の1回だけだったのでしょうか?トータルで何回の意見聴取を行ったのか、お答えください。
(4)特別顧問は一定の役割を果たしたということですが、具体的にはどういう役割を果たしたのでしょうか?意見聴取をしなかった年度も、何かの役割を果たしたのでしょうか?それぞれお答え下さい。
(5)濱田市長は平成24年5月16日に、本会議で、特別顧問を5名の方に依頼したと報告しました。 廃止したことも議会に報告し、公表すべきだったのではないのでしょうか?なぜ廃止したことを公表しなかったのでしょうか?お答えください。

 あとは意見です。
 特別顧問は意味がなかったのではないでしょうか。特別顧問を設置してよかったなと思えるような成果も感じられませんし、平成26年9月には、大阪地裁からは地方自治法に規定の附属機関なのに条例で設置しなかったから違法だと認定されて、公金の支出の差止めを命じる判決を下されたこともありました。
 結局、最近では、ご答弁のとおり、意見聴取もされず、平成28年3月31日で廃止ということです。公表もされず、さみしくフェイドアウトといった感じですよね。
 廃止には賛成ですが、特別顧問は誰なのか、何をしてきたのかをどこにも公表しなかったこと、廃止すらも公表しないというのは問題だと思います。きっちりとこうしたことは、隠さずに、公表してください。要望しておきます。

<答弁要旨>
 特別顧問については、平成28年3月31日に終了しております。
 次に、市の他の役職への就任状況についてですが、就任されておりません。
 また、意見聴取は3回実施し、それぞれの専門的見地から、主要施策や行政課題について、意見や助言をいただいており、市政運営の参考にさせていただいたものです。
 廃止を隠していたわけではありません。