高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

高槻市が買った土地なのに所有者は別人?

昭和38年の日吉台芥川線の土地売買契約書

高槻市が市道として認定している道路の一部の土地について、高槻市が昭和38年に買収したという契約書があるにもかかわらず、現在は別の人に所有権が有するとして登記されているものがあることが分かりました。このことについても先日の議会で質問しました。

普通はこういうことはあり得ないと思うのですが、当時、どうやら、ややこしい問題を解決せずに、先送りにしてしまったために、こういうことになってしまったようです。

この土地については固定資産税を徴収してきたと高槻市は認めました。もしこの土地が、そもそも高槻市のものであるということになれば、徴収してきた固定資産税は返還しなければならないはず。しかし、そのことを尋ねても、高槻市役所は「税に関する個人情報及び仮定についての質問となりますので、お答えできません。」と答弁を避けました。

この土地の所有権については、これを機に、早期に解決してほしいものです。今度こそ先送りせずに。

以下はそのやりとりです。原稿とメモに基づいているので不正確な部分もあることをお許しください。

■7 日吉台芥川線等について

<1回目の質問>
(1)日吉台芥川線のゴルフ場の前の部分については、昭和38年に高槻市が買収したという契約書があるのですが、現在は別の人に所有権があるとして登記されています。この部分について今後どうされるのでしょうか?市に所有権を移すような手続き等されるのでしょうか?
(2)この土地について、市職員の方が、境界確定をしたいということで、付近の住民の方を訪問したという話を聞きました。何のために境界画定をする必要があるのでしょうか?

<答弁>
 1点目の、市道日吉台芥川線の、宮が谷町にございますゴルフ場西側に隣接する部分の土地について、別の人に所有権があるとして登記されている件につきましては、本市においても調査を行ったものの、既に40年以上が経過しているため、当時の事情について詳細の把握ができない状況となっております。現在、その解決に向けて検討を行っているところでございます。
 2点目の、境界確定を行っている理由につきましては、都市計画道路 南平台日吉台線の用地買収に伴う土地の分筆に必要なためでございます。

<2回目の質問>
(1)この、市が買収しながら別の人に所有権があるとして登記されている道路の部分については、固定資産税を課税しているということですが、いつから、何年間、固定資産税を徴収してきたのでしょうか?
(2)この道路の部分が、高槻市のものであるということになった場合、これまで徴収してきた固定資産税については、何年分を返還するのでしょうか?
(3)この道路の部分については解決に向けて検討を行っているところだということですが、何故このようなことになったのでしょうか?経緯の詳細をお教えください。また、このように、市が買い取ったにもかかわらず、別人が所有者として登記されている土地があるのでしょうか?あるのであれば、どこにどれだけあるのか、具体的にお答えください。

<答弁>
 1点目及び2点目の、固定資産税に関するご質問ですが、税に関する個人情報及び仮定についての質問となりますので、お答えできません。
 3点目の理由につきましては、先ほども答弁しましたとおり、既に40年以上が経過しているため、当時の事情について、詳細の把握ができない状況です。
 また、このような土地につきましては、他には存在しておりません。

<3回目>
 情報公開された過去の文書を見ると、昭和38年に事業用地として市が買ったこの道路部分について、昭和47年に市は未登記だということで調査をしています。そのときに粘り強く解決していれば、こんな問題にならなかったわけですが、先延ばしにしてきたために、そのツケが回ってきたのではないのでしょうか。これを機会に、きっちりと、できるだけ早期に解決するよう要望しておきます。