高槻市民の消防・救急・救助の要。それが高槻市消防本部です。ところが緊急車両が通る消防署の敷地（もちろん市有地です）に、何故か、不審車両が、日常的に無断で進入していることが分かりました。
先日、現地を訪れたところ、ちょうど不審車両が出入りするところを発見。６月２７日の高槻市議会本会議では市役所側に対し以下のような質問をしました。ところが消防長は「把握していない」といった答弁をするばかりで・・・
＜質問＞
消防本部の隣にある駐車場に車で出入りするためには、市有地を通るしかないようですし、実際に市有地を通っているようです。この市有地というのは、消防車・救急車が出入りするところなんですが、この市有地を使用するにあたって、駐車場の所有者や経営者、利用者との契約はあるのでしょうか？あるいは許可をしているのでしょうか？また、使用料や通行料は徴収しているのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
当該土地の所有者、経営者や利用者との契約は、ございません。また、使用料や通行料は徴収しておりません。
＜質問＞
その駐車場は誰が経営し、誰が利用しているのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
利用者については把握しておりません。また、経営者につきましても把握しておりません。
＜質問＞
市は駐車場の出入りに市有地が利用されていることをいつから知っているのでしょうか？また市有地が使用されているのは、どのような経緯からなのでしょうか？詳細をお答えください。
＜消防長の答弁＞
消防本部敷地南側は里道、水路と接しており、従来からその里道を経由して、消防本部敷地を通り抜けられる市民がおられます。消防本部としましては、市民の通行が消防本部の業務に支障を来たさないことから、周辺との連続性を確保するためにも閉鎖して来なかったものでございます。これまでの経緯を踏まえ、消防業務に支障をきたさない限り、市民の利便性を考慮する中で対応してまいります。
＜質問＞
その駐車場は国道に面しています。しかし、ガードレールが設置されていて、駐車場から直接国道に出ることはできません。ガードレールを撤去して、直接国道へ車が出入りするようにはできないのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
国土交通省所管のことでございますので、お答えすることができません。
＜質問＞
通行料や使用料を徴収するとすれば、年額でどれだけになるのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
仮定の質問でございますので、お答えできません。
＜質問＞
この駐車場の所有者や使用者に市職員や、市職員のＯＢ、あるいは市の関係者はいないのでしょうか？いるとすれば、具体的にどのような方なのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
所有者及び使用者につきましては確認しておりませんので、把握しておりません。
＜質問＞
この駐車場から国道へ直接出入りすることについて、法律的に何か問題があるのでしょうか？それとも問題はないのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
国土交通省所管のことでございますので、お答えすることができません。
＜質問＞
消防車や救急車などを含め、公用車は１日に延べ何台程度、この東西で公道と接する市有地を通行するのでしょうか？
＜消防長の答弁＞
公用車の通行台数につきましては、把握しておりません。
＜意見＞
高槻市は、その駐車場の経営者も知らない。利用者も知らないということです。そのような正体不明の人間の車両が、消防車や救急車が緊急出動するために通る場所を、無断で日常的に使用している。消防長の危機管理はどうなっているのか。高槻市はこのことを放置していたのだから、そう言われても仕方がないと思います。もし、万が一、緊急出動した消防車や救急車が、１分１秒を争う時に、その正体不明の車両と市有地内で事故を起こしたらどうなるんでしょうか。それは高槻市民の命にかかわりますよね。市民の安全・安心のために、即刻、その駐車場と市有地の間を、塞ぐべきです。人だけは通れるように、ポールを立てるなどして、車両は通れないように、閉鎖すべきです。そのことを強く要望します。
もし駐車場が袋地であっても、囲繞地を通行する場合には、償金を払わないといけないと民法で定められています。ましてや駐車場は袋地ではないわけですから、高槻市はちゃんとお金をとらないといけないはずです。駐車場の持ち主は、車両は市有地を通らないと、駐車場に出入りできないことを知っていたはずです。駐車場の持ち主に事情をきいて、責任を取るべき人に対して通行料相当額・償金相当額を請求すべきだということを指摘して、この件については終わります。
一刻も早く駐車場との間を、市民の命・安全・安心のために閉鎖してください。
消防長の無責任さにはほとほと呆れます。市民の皆さんからも、消防本部に対して、この出入り口を塞ぐように要望をお願いします。
