高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

なぜ高齢者の窓口が8階へ?長寿生きがい課と情報公開請求の窓口は1階に戻せ。

今年度から8階に移った長寿生きがい課(かつての高齢福祉課)についても以下のとおり先日の一般質問でとりあげました(原稿を基にしているので実際の議場での発言とはやや異なっている可能性がありますが、ご了承ください)。

情報公開請求の窓口も1階の玄関横から4階の奥へ移動になったので、これも併せて1階に戻すよう要望しました。田中康夫さんは、長野県知事時代、知事室を1階のガラス張りの部屋にしましたが、今の高槻市役所は、個人情報漏えいも隠ぺいするし、大違いですね。

■2 長寿生きがい課について

【質問】
(1)長寿生きがい課の場所についてですが、今年度から総合センターの8階になっています。それまでは本館の1階にありました。高齢者の方が来庁されることを考えると、8階というのは不便だと思います。何故8階に移動させたのでしょうか?1階に戻す考えはないのでしょうか?お答えください。
(2)12月初旬に、救急車である病院に搬送された市民の方に、長寿生きがい課の職員の方が付き添っていました。その市民の方を診察した医師からは、入院の必要はないと診断されたのに、職員の方は、病院にその市民の方を入院させるよう要望し、それが断られると、別の病院に同じように入院を要望して、また断られるということがあったそうです。医師からは入院の必要なしと診断されたのに、何故入院させるように要望したのでしょうか?また、その後、その市民の方はどうなったのでしょうか?お答えください。

【答弁】
 北岡議員の、執務室の場所に関するお尋ねに、内容が他部局にわたりますことから、調整の上、私の方から答弁いたします。
 執務室につきましては、府からの権限委譲に伴う業務の増加等による、執務面積を拡張する必要性等を勘案し、現状の配置としたものです。今後も、その時々の状況を総合的に判断し、対応してまいります。
 個別の事情につきましては、個人情報等の関係もありお答えできませんが、必要に応じてその方に合った支援を考える中で、医療機関等との調整を図りながら適切に対応しているところでございます。

【質問】
 まず、フロアの件です。業務の増加や執務面積を考慮して決めたということなんですが、一番に考慮すべきは、市民の皆さんの利便性のはずです。特に高齢者の方や障害者の方が利用される窓口については、配慮しないといけないはずです。エレベータが節電のために何台か止められたりしていますが、そのせいで、エレベータが混雑する場合もあるかと思います。そういうときに、8階まで行くのは大変ではないでしょうか。長寿生きがい課と、情報公開請求の窓口は、1階に戻してください。これは要望といたします。
 次に、長寿生きがい課の職員が、病院に対して、市民の方の入院の要望した件について5点伺います。
(1)今回は独居の高齢者の方ということで、長寿生きがい課に相談があったと聞いています。こうした独居の高齢者の方や、高齢者だけの世帯というのは、高槻市において、それぞれどれだけおられるのでしょうか?
(2)高齢者の方からの、こうした相談は、これまでどれだけあったのでしょうか?
(3)市としては、こうした相談に対応するために、どのような態勢をとっておられるのでしょうか?
(4)こうしたケースは、結果どのようになるのでしょうか?全体のうち何件が介護サービスを受けることになるのでしょうか?親類縁者が引き取るケースはどれだけでしょうか?結果ごとの件数をお答えください。
(5)こうした相談の窓口は、長寿生きがい課ということでよろしいのでしょうか?お答えください。

【答弁】
 北岡議員のご質問にお答えいたします。
 1点目の人数につきましては、平成23年度主要事務執行報告書に出ておりますとおり、ひとり暮らし高齢者は1万217人となっており、高齢者のみの世帯数 については把握しておりません。
 2点目の相談件数ですが、平成23年度は全体で208件となっております。
 相談態勢につきましては、高齢者にかかる相談は、様々な個別事情がございますので、長寿生きがい課を初めとして、福祉事務所、地域包括支援センターなど関係機関との連携態勢をとる中で、適切に対応しております。

【意見】
 相談に来られた高齢者の方に対しては、「適切に対応しています」という答弁ですが、病院に入院させようとした市民の方が、その後どうなったのか分からない。おそらく、自宅に返せないような状態だったから、病院に押し込もうとしたのではないかと思いますけれども、入院できなかったのであれば、どこかの施設に入ったのか、市の職員の方が付きっきりで看病したのか、それとも自宅に連れて帰ってそのままにしておいたのか、自宅にも連れて帰らずにそのままにしておいたのか、詳細を何も答弁していただけないので、本当に適切に対応されているのか、まったく分かりません。
 高槻市には1万人を超える一人暮らしの高齢者の方がおられるということですが、心身を患って、あるいは事件や事故に遭って、あるいは悪い人に騙されて、家族も地域も行政も、その他の人や団体も救えないような、そんな狭間(はざま)に陥る方は、今後も出てくる可能性が高いのではないのでしょうか。
 もしかすると、生活福祉課の元課長が市議会議員から故郷に帰るまでの短期間だけでも生活保護をしてくれと要望された方も、そういう狭間にいたのかもしれません。
 健康福祉部長はまったく詳細を答弁してくれないので、何とも言いようがありませんが、そういう狭間に陥った方がいて、行政がそれを知ったのならば、どういう状況だったのかを記録して、どうすれば解決できるのか、どんな条例や規則を作ればいいのか、どういう態勢を作ればいいのか、そういうことも考えていただきたいですね。