高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

高槻市バス売上金窃盗事件と生活保護費過誤払い事件の住民監査請求の意見陳述

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今日は11時から高槻市バス売上金窃盗事件と生活保護費過誤払い事件の住民監査請求の意見陳述が立て続けにありました。

住民監査請求における意見陳述は、地方自治法242条6項と7項に規定されているもので、請求の趣旨を補充するもの。ところが、高槻市監査委員の最近の監査結果を見ると、私が意見陳述で述べたことがまったく反映されていなかったので、今日の意見陳述の冒頭で、しっかりと反映するよう要求しました。

まず最初は、生活保護費の過誤払いに関する事件。厚生労働省の監査で、障害者加算に誤りがあることが指摘されて、調査をしたところ約4240万円の過払い等が判明したというものです。

これに関しては議会でも質問しましたが、いったい誰に責任があるのか、誰が決裁権者で、決裁権者毎の賠償額はどれだけになるのか、まったく答えてもらえませんでした。議会で質問されているのに答えないというのは、隠蔽していると言われても仕方がないと思います。歴代の決裁権者毎の過払い金はどれだけなのか、しっかりと明らかにしてほしいと要望しました。

また、厚生労働省が監査で指摘したのは、障害者加算の誤りだけではないので、監査委員の皆さんに、厚生労働省の監査結果をしっかりと読んで、障害者加算以外のものについても過払い等がなかったのかちゃんと調査することも要望しました。

その後市側の意見陳述がありました。過払い等について、福祉事務所長の指導不足やチェック体制の脆弱さ、職務上過失があったことを認めながらも、生活保護費は法律に基づいて支給したので、市に損害はないというような主張をしました。

私は、法律に基づいて支給すれば市に損害がないとすれば、どんなに間違った支給をしても損害がないことになるから、そんなはずはないというような反論をしました。

次に、高槻市バス売上金窃盗事件の意見陳述。新聞報道によると、高槻市が当初発表した金額よりも多くの売上金を、元職員らが盗んでいたことが判明(それを高槻市は把握していたのに隠蔽していた)したので、それらについても返還請求・損害賠償請求させるよう勧告してほしいと要望しました。

徳田自動車運送事業管理者は、精算機のあった金庫室の鍵の管理に問題があったことを認めています。誰でも売上金を盗もうと思えば盗めるような状況を放置していたわけですから、管理者・運輸課長・営業所長は、不明の売上金について賠償責任があるはずなので、歴代の管理職毎の不明金を明確にし、賠償させるように要望しました。

また、現在、警察のほうで取り調べがされているようですが、かなり以前から、もっとたくさんのお金が盗まれていたという話も交通部内では出ていると聞いたので、この点についての調査も要望しました。

しかし、交通部側は、売上金が窃盗され、あるいは不明になったことについて、盗みをした元職員以外の職員については過失はなく、管理に違法性や不当性はなかったと主張しました。

私は新聞記事を示して、徳田管理者が鍵の管理に問題があったことを認めて謝罪しているのに、課長がそれとは矛盾することを主張するのはおかしいと反論しました。

適正な監査結果が出ることを祈るばかりです。