高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

「何事もオープンに」?濱田市長が答えられなかった人事・選挙・金

はまだ剛史 twitter 何事もオープンにオープンに行きたい。コソコソと事を進めるのはもう時代遅れです。市民がどう思っているのか,これが大事。

濱田市長はツイッターで、 

hamada_takeshi はまだ剛史 

何事もオープンにオープンに行きたい。コソコソと事を進めるのはもう時代遅れです。市民がどう思っているのか、これが大事。



とつぶやいているのですが、昨日、私が一般質問で質問したあることに関しては、ほとんどまったくオープンにしませんでした。

何をオープンにしなかったのか・・・それは、人事と選挙と金の問題です。

市長が議会でオープンにしなくて、どこでオープンにすんねん!という感じですが、「何事もオープンにオープンに」と公言する濱田市長が、答弁できなかったということは、それだけマズイことだと考えていると疑わざるをえません。

違法性があるのではないかと私は疑っています。


以下は昨日の私の1回目の質問です。

まず、人事について質問します。10点伺います。 

(1)山本副市長や倉橋副市長は、副市長就任についての打診を、いつ、誰から、受けたのでしょうか?また、濱田市長からの打診はいつだったのでしょうか? 

(2)山本副市長と倉橋副市長は、今年行われた高槻市長選挙に関連する団体や個人に対して、献金や寄附をしたのでしょうか?献金等をしたのであれば、その日付、献金先・寄付先、金額、金銭の受け渡し方法をお答えください。また、その献金等については、いつ、どのような形で、誰から要請がされたのかもお答えください。 

(3)監査委員は、首長から独立した立場で行政を監査しなければならないのですが、市長は、そのことを承知の上で、上田前秘書室長を代表監査委員に選んだのでしょうか?お答えください。また、総務省は、平成18年8月31日付で、各地方公共団体に対し、「当該地方公共団体の常勤の職員であった者の監査委員への選任は特にその必要がある場合以外には行わないこととし、地方公共団体外部の人材を登用することを原則とするなど、住民の理解と支持が得られる監査委員制度の運用に努めること」と通知しています。市長はこの総務省の通知を承知の上で、代表監査委員の選任を行ったのでしょうか?お答えください。 

(4)I秘書室長は、何故、今年1月31日に退職したのでしょうか?また何故、その後、復職したのでしょうか?それぞれの理由をお答えください。 

(5)I秘書室長の今年の採用・・・退職後に再任用されていますので、今年の採用を再々任用としておきますが・・・これについては、いつ、誰が、どういった理由で、決定したのでしょうか?また、この人事の最終的な決定権者は誰なのでしょうか? 

(6)I秘書室長の再々任用は、いつ内定し、I室長へ打診されたのでしょうか?また、I室長は、その任を引き受ける意思表示をいつ行ったのでしょうか? 

(7)一度職を辞した再任用職員を、再び再任用職員として採用した前例はあるのでしょうか? 

(8)再任用職員の採用にあたっては、一般的にどういった手続きがされ、どういった資料や公文書が作成されるのでしょうか?職員に対して、再任用職員として採用されたいかという意思確認や、再任用職員として採用された後はみだりに退職しない旨の誓約等をさせるのでしょうか? 

(9)I室長の再々任用に関しては、どのような公文書が作成され、それには採用の理由について、どのように書かれているのでしょうか? 

(10)I室長は、今年の高槻市長選挙において、あるいは濱田市長の選挙活動・政治活動に関して、いつからいつまで、どういった立場で、具体的にどのようなことをされていたのでしょうか?濱田市長の選対の事務方のトップとして、選挙等において中心的な役割を果たしたと聞いておりますが、間違いないでしょうか? 

 以上10点それぞれについてしっかりとお答えください。



これに対して、高槻市側は、総務部長が答弁に立ち、おおよそ次のように答えました。

 副市長就任についての打診の時期等のご質問ですが、副市長選任に当たって必要な時期に行ったものでございます。 
 山本副市長、倉橋副市長は公営企業管理者でございました。公営企業管理者の服務は地方公営企業法地方公務員法の相当規定を準用する旨、定められており、同法の規定を両氏とも遵守しているところでございます。 
 監査委員の選任についてのお尋ねですが、監査委員は自治法196条に基づき選任するものであり、このたびの選任も同法によるものでございます。 
 残りの再任用に係る数点にわたるお尋ねです。まず、再任用は地公法28条の4に基づき行うもので、職員の任用は市長の専権事項でございます。その再任用の手順についてでございますが、職員の意向調査を行った上で個々に面談を行い、その結果を再任用の決裁として市長に求めてまいります。 
 7点目については、(一度職を辞した再任用職員を、再び再任用職員として採用した)前例はありません。 
 なお、ご質問のうち、職員個人にかかわる部分についてはお答えできるものではございません。 



この答弁、7点目以外はまったく答えになっていないことがお分かりだと思います。

私は議長に対してしっかりと答えさせてほしいと訴えましたが、議長は聞く耳を持ちませんでした。


私は2回目の質問で、おおよそ以下のように質問しました。

まったく答えになっていない。これでは実質的には答弁拒否と同じじゃないですか。 
この答弁は濱田市長の指示なんでしょうか?これが濱田市長のやり方なんでしょうか? 

濱田市長は、ツイッターで、今月の10日に、こうツイートしています。

「何事もオープンにオープンに行きたい。コソコソと事を進めるのはもう時代遅れです。市民がどう思っているのか、これが大事。」

こういうふうにつぶやかれているわけですけれども、まったくオープンじゃないじゃないですか。質問にちゃんと答えて下さいよ。議会を馬鹿にしているんですか?それとも、このツイッターの発言が、建前だけの嘘なのか。 

副市長、代表監査委員、秘書室長・・・普通じゃ考えられないような、市民目線からはかけ離れた、おかしな人事ですよね。 

山本副市長は、高槻市バス「幽霊運転手」事件で、「代走」という給与詐欺行為を隠ぺいするために、大量の公文書を改ざんしました。テレビ局に追及された際には、「そんなことはやってません」「言い切ります」と、テレビカメラの前で大ウソをついた。そういうことがあって、減給処分を下されたという過去があります。他にも、山本副市長が、自動車運送事業管理者の時には、様々な問題がありました。そんな人を、普通は副市長にはしないでしょう。 

代表監査委員についても、首長から独立した立場で行政を監査しないといけないし、総務省からは市職員OBには監査委員をさせないようにという指導もあったのに、なぜ、秘書室長という市長に一番近い職員・市長の腹心の部下を、代表監査委員に選んだのか。たくさんおられるであろう市長の知り合いの弁護士さんの中から選んだらよかったんじゃないですか?市長の感覚を疑います。 

I室長の人事も問題です。一度退職して、市長の選挙を手伝って、すぐに復職・・・公務員は政治活動や選挙活動をしてはいけないんですよね。これじゃあ実質的には公務員が政治活動・選挙活動ができることになるじゃないですか。 

I室長は、定年退職時に再任用を希望したからこそ、再任用職員として採用された。その方が、病気等の特段の理由もないのに退職するというのはおかしいし、退職したのにまた同じ職に復職するというのも世間ではあまりないことです。採用するほうも、訳の分からん理由で辞めた人間については、また途中で辞めるかもしれんと考えるのが普通で、採用するにしても、秘書室長という要職に登用するということは、ありえない話です。 

奥本市長の後継者たる濱田市長が、市長選挙に当選したら、I室長を復職させるという約束ができていたんじゃないですか?I室長が一旦退職した理由は、濱田市長の政治活動・選挙活動をやるためですよね。そうとしか考えられません。選挙前・選挙中は濱田市長の手足として働き、選挙が終わったら、また腹心として秘書室長に戻る。選挙前からそういうシナリオだった、選挙前からの約束どおりだったのではないのでしょうか? 

「何事もオープンにオープンに」と公言する濱田市長が、議会でまったく答えないといことは、やっぱり、私のお聞きしたことに正直に答えることが、相当まずいことだと考えておられるんじゃないんでしょうか? 

山本副市長、倉橋副市長は、献金や寄付をしたのか?していないのか?どっちなんでしょうか?答えやすいように二者択一で訊きます。お答えください。 

山本副市長、倉橋副市長、上田代表監査委員、I室長が、今のポジションに着くことに関しては、選挙前・選挙中から約束がされていたんでしょうか?されていなかったんでしょうか?お答えください。

答弁しなければ、献金・寄附をした、約束があったと疑われてもしかたがないとお考え下さい。 

I室長の選挙後の採用については、他の職員の採用と同じ決裁書類やその他の書類が作成されているんでしょうか?それとも作られていないのでしょうか?お答えください。 

というか、1回目の質問に関して、濱田市長が、議会を軽視していないなら、市長自ら誠実にお答えをいただきたい。



これに対して総務部長は、

答えられる範囲で答えた。人事は市長の専権事項だ。



というように答えたと記憶しています。二者択一の質問にすら、答弁しなかったのです。

私は3回目の質問で、だいたい以下のように言いました。

議会というのは、議員の質問に対して、市長が、行政が、誠実に答えてくれないと、ちゃんと機能しない。審議ができない。意味がないわけですよね。何らかの不審点があれば、議会で明らかにして、議論すべきなのに、それができない。不正義を正すことができない。正義を実現できない。そうなったら、司法の場で決着をつけるしかないじゃないですか。

この件は、私は違法性が疑われるものだと思います。私もできるかぎり調査をして、場合によっては、法的手段も検討したいと思います。

けれども、濱田市長にちょっと期待しているところもあります。ぜひ最後に、誠実な対応をしていただきたい。さっきの10点に関して、前例がないという答弁はあったので、残りの9点に関して、しっかりと答弁をいただけないかなと思います。

でなければ、あのツイッターの発言は何だったのか。「何事もオープンにオープンに」と言ってるじゃないですか。ここで濱田市長、答えていただかないと、私は濱田市長の人格を疑います。ちゃんと答えて下さい。ほんまにこれから市民目線で市政を改革しようとするなら、この疑問に答えて下さいよ。

市役所の細々したことは分からないと思います。でも、人事とか選挙に関することは、当事者じゃないですか。自らがお決めになったんじゃないんですか。しっかりと答えていただきたいと思います。

傍聴席にも、多数の市民の方が来られてますよ。濱田市長の姿を見ているんです。ぜひしっかりとご答弁下さい。

ご答弁いただけない場合は、私は、調査をします。出来る限り調査します。その時には、もしかすると私以外の他の方も調べに来るかもしれないですけど、そういう問い合わせに対しては、オープンに、何事もオープンにということを強く強く要望しておきます。



というふうに、濱田市長ご自身の答弁を期待したのですが、市長は一切答弁しませんでした。総務部長だけが、

先ほど答弁させていただいたとおりだ。何を指して違法と疑うのか分からないが、公の場でそのような発言は失礼だ。



というような答弁をしました。

疑われたくなければ、ちゃんと質問に答えればいいだけです。議会という公の場で問われたのに、まともな答弁をせず、自ら疑惑を晴らす機会を放棄したのですから、違法性を大いに疑われてもしかたがないはずです。

しかし正直、ここまで市長がダンマリを決め込むとは思いませんでした。

濱田市長は奥本市長の後継者だということですが、隠ぺい体質まで、奥本市政から受け継ぐのでしょうか?そんなことはあってほしくはありませんので、人事・選挙・金に関して、私や他の方から問い合わせがあったら、議会で要望したように、何事もオープンにオープンに、してほしいと思います。