高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【自販機訴訟控訴審】労組が交通部に20万円支払う和解が成立

高槻市自動販売機不正利益訴訟の和解調書

大阪地裁で私が勝訴した自動販売機不正利益訴訟高槻市側がこの判決を不服として控訴していましたが、本日、和解が成立しました。

和解の内容としては、労働組合控訴人補助参加人)が、高槻市自動車運送事業管理者(交通部のことだと考えて下さい。この裁判では控訴人)に対して、解決金として20万円支払うというもの。

この「解決金」というのは、裁判官によると、損害賠償権の解決、訴訟の早期の解決、という意味とのことです。

裁判所の書記官の方によると、和解調書は明日以降とのことだったのですが、今日の17時頃に弁護士さんからFAXで送られてきました。それが上の画像のものです。

今回の和解の協議は、裁判所からの呼びかけで始まりました。裁判所としては、地裁判決では元総務課長に賠償が命じられたものの、実際に利益を得たのは労働組合だから、労働組合に賠償してもらうべきではないかという考えをもっていたようです。

私としても、この裁判が長引き、最高裁まで行くようなことになれば、市側の裁判費用(公金)もますますかかりますので、それならここで決着をつけてもよいかと考えました。もちろん、代理人の弁護士さんと相談の上です。

ということで、今日でこの裁判は終了です。


ただ、釈然としない部分もいろいろとあります。法律上は原則として1年前のものについてしか訴えられないわけですが、労働組合は、自販機でかなり以前から利益を得ていました。それが20万円でいいのか。納得がいきませんが、これが司法の限界です。

市長や管理者や議会がちゃんとしていれば、こういうことを未然に防いだり、厳しく処分したり、独自に賠償請求をしたりできたのではないかと思います。でも、高槻市は、裁判で敗訴が確定しても、謝罪も反省もしない・・・

やはり市長や議会の構成を変えなくてはいけません。