高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【公用車不正使用訴訟】大阪地裁で勝訴!



【毎日新聞】住民訴訟:料亭に公用車、違法 「懇談、公務関連なし」--大阪地裁判決

本日午前10時15分、大阪地方裁判所で、公用車不正使用訴訟の判決言い渡しがありました。結果、私の勝訴でした。

今日の毎日新聞夕刊では・・・

【毎日新聞】住民訴訟:料亭に公用車、違法 「懇談、公務関連なし」--大阪地裁判決

 大阪府高槻市の副市長ら市幹部による公用車使用の違法性が争われた住民訴訟の判決で、大阪地裁(吉田徹裁判長)は14日、「成果が明確でない飲食を伴う懇談は職務との関連性が認められず、公用車の使用は不法行為に当たる」との判断を示した。

 市民オンブズマンが職員労組との会合に出るため公用車を使用したのは違法として、運転手の時間外手当など約16万円を返還させるよう同市に求めた。吉田裁判長は副市長ら4人に対して、7330円を請求するよう高槻市に命じた。

 判決によると、副市長2人(1人は当時)ら市幹部4人は07年8月20日、公用車2台で市役所から京都府大山崎町の料亭に行き、職員労組の役員らとの会合に出席した。

 吉田裁判長は「意見交換の結果を示した文書もなく、当初から酒席として開催されたもの」と判断。運転手の時間外手当6916円とガソリン代414円を損害と認めた。飲食代は参加者が各自で負担したとされ、訴訟の対象ではなかった。

 オンブズ代表の北岡隆浩市議は「市民に隠れて私的に公用車を使わないよう断罪する判決だ」と話した。【日野行介】



・・・と報じられました。

判決や記事にはありませんが、この宴会には女性コンパニオンも同席していました。

記事にあるとおり、裁判では計16万3786円を請求しましたのですが、認められたのは7330円。これは、過去の宴会の分は認められなかったからです。情報を得て、具体的な日付を特定し、裁判で提示したのですが、裏付けが示せず、認められませんでした。

また、一般市民が運転手付きの高級車に乗ろうとすれば、運転手を雇うだけでなく、高級車をレンタルしなければなりませんから、レンタカー代相当額として2万8560円(当時事務所の隣にあったトヨタレンタリースで資料をもらって算出しました)が必要と考え、請求に含めたのですが、これも認められませんでした。

結果、私が目撃した平成19年8月20日の宴会への出席分についてのみ認められ、公用車使用が違法・不法行為と判断され、副市長2人、教育長、交通部管理者の計4人に対し、連帯して、運転手職員の残業代とガソリン代、合わせて7330円を支払うよう請求せよとの判決が下されたのです。

以上の請求を表にまとめてみました(認められたのは黄色の部分)。

kouyoushasoshougaku.jpg

過去のものが認められなかったからといって、そういった事実がなかったわけではありません。過去にも公用車に乗って宴会に出席していたことは、中寺代表監査委員(前交通部管理者・元総務部長)が法廷での証言し、認めています。

ただ、具体的に何月何日に行ったのかを中寺代表監査委員は覚えていないということで、裁判所も、過去のものを認定しなかったにすぎません。これについては公文書も何も存在しないので、職員の証言を頼るほかはないのです。ですので「記憶が定かではない」と言われたら、それまでです。

といったわけで、全部の主張は認められませんでしたが、宴会へ出席するために公用車を使用したことを違法だと裁判所が認定したことは、非常に重いことだと考えます。高槻市控訴せず、直ちに損害賠償を請求して、反省してほしいですね。

また、高槻市は、とんでもないことに、この件を私が指摘した後、公用車の使用目的を分かりにくくするために、運転日誌等の記載方法を変更しました。滅茶苦茶です。これも早急に改めるべきです。こんなことをするということは、最近も違法な使用をしているのではないかと疑われてもしかたがないと思います。

以下は、判決文の一部です。

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北岡隆浩
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