今朝の産経新聞より。
★弁護士の浜田氏 高槻市長選出馬へ 大阪
任期満了に伴う来年4月の高槻市長選で、元検事で弁護士の新人、浜田剛史氏(45)が立候補の意思を表明した。無所属での出馬を予定している。
(中略)
浜田氏は八尾市出身で大阪経済法科大卒。会社員を経て平成5年に司法試験に合格。大阪地検などで検事を務めた際に高槻市に住んだ後、平成14年に弁護士登録した。
今回の市長選では元市議の新人、吉田康人氏(46)が立候補の意思を表明している。
記事には書かれていませんが、濱田剛史氏は奥本市長の後継者。最近、高槻市に引っ越してきた浜田氏を、奥本市長自らが連れ、各所に紹介して回っていました。
また、私が入手した、高槻市職員のOBでつくる「高槻市職員労働組合退職者会」の資料によると・・・
・・・高槻市長選挙については・・・連合大阪(高槻連絡会)の統一候補として、浜田剛史氏の当選のため現職組合の仲間と協力して取り組みます。
政治基盤を安定させるため、民主党中心の推薦候補の当選を目指して現職(高槻市職労)の仲間とともに積極的に取り組みます。
とあり、これまでの市長選同様、市職労(自治労系の高槻市職員の労働組合)が全面的に支持・支援するとのことです。
これでは、公務員制度改革はできないだろうなと思っていたのですが、案の定、「高槻市長選挙への出馬表明」と題する浜田氏のマスコミ向けの資料には、そのようなことはまったく書かれていませんでした。
やはり、市職員労組に支えられては、公務員の代弁者とならざるを得ないのでしょう。
また、連合高槻の支援を受けるということは、日教組や部落解放同盟の支援を受けるということですから、教育についてもどうなるか・・・
浜田氏が立候補を決意したきっかけは、
奥本市長からお聞かせいただいた様々なお話が、私のこれまでの法律家として目指していた社会正義の実現という大儀や私の生き様とに、多くの部分で重なり合うところがあったからであります。
とのことなのですが(他の個所には、奥本市長は「清廉潔白で、一切の利権とかかわりあわない」ともありますが)、法律家として、これまで数々の違法行為を高槻市が行ってきたことについては、どうお感じになるのでしょうか?特に、市長の「自主返納」については、賠償なのか、寄付なのか、元検事として割っていただくことはできないでしょうか。
(※ちなみに吉田康人さんの出馬の動機はこちらです。)
記事によると、浜田氏は、「検事を務めた際に高槻市に住んだ」とありますが、これについても、私が入手した資料に変遷の跡が…
「国家公務員住宅」に住んでいた、という部分が消されています。これは、公務員として厚遇を受けていたというような批判をかわすためだと思われますが、なかなかの知恵者がついているのか、ご本人がさすがに優秀なのか。
しかし、部長級も国家公務員、副市長も国家公務員(「寄り道型の天下り?そんなに官僚が優秀なら高槻市職員の給料を下げよ。」をご残照ください)、おまけに市長まで、元国家公務員(元検事)となってしまうと、「地方分権」という感じがあまりしないですね。
現在のところは、市職労等連合系の団体・議員の動きが活発ですが、今後、与野党相乗りの流れが露わになってくるものと思います。