高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【今城塚】「枯れ木」に関する市の見解

先日、今城塚古墳の木が枯れているという記事を書きましたが、この件についても、9月議会の一般質問で質問しました。

市の答弁の内容は以下のとおりですが、木は枯れているのではなく、「虫食い等により樹勢が衰えていたところに加え、この夏の記録的猛暑など異常気象により、樹木が必要としている水分が不足し、無駄な水分の蒸散を避けるため、樹木自らが、葉を落とし、自己防衛している状況」との見解でした。しっかりと周辺住民の皆さんへ説明するよう要望しておきました。

また、第7次工事でも粉じん被害がありましたので、その件についても質問。市は、「お詫びしたうえで、請負業者に対し指導監督をさらに徹底するとともに、今後このような事態を発生させることのないように、対策を図った」と答弁。まったく残念なことです。本当に厳重に注意していただきたいと要望しました。

<1回目 質問>

5番目は.今城塚古墳の樹木が枯れている問題等についてです。2点伺います。

(1)枯れている木は何本あるのでしょうか?またその原因は何なのでしょうか?

(2)来年3月には古墳公園のオープニングイベントを行うとのことですが、枯れ木があると、見た目がよくないのではないかと思います。枯れている木については、今後どのような対応をされるのでしょうか?お答えください。


<1回目 答弁>

1点目の今城塚古墳の樹木についてのお尋ねですが、現在のところ、墳丘内部に3本、内堤西南部に3本、外堤となる西側道路付近に1本、合計7本の樹木が葉を落としている状況であると把握しております。

これらの状況につきまして、樹木医に相談し、現在、原因の調査をしておりますが、樹木医によりますと、「当該樹木が成長する過程で、菌による腐朽(ふきゅう)や幹割れ、穿孔虫(せんこうちゅう)による虫食い等により樹勢が衰えていたところに加え、この夏の記録的猛暑など異常気象により、樹木が必要としている水分が不足し、無駄な水分の蒸散を避けるため、樹木自らが、葉を落とし、自己防衛している状況にあり、個体として枯死している状況ではないため、経過観察が妥当である。」との見解を頂いております。

2点目の、「枯れ木に対する今後の対応について」のご質問ですが、1点目でもご答弁させて頂いたように、樹木として枯死している状況にはないと考えており、今後も経過を観察し、樹木医と相談しながら、適切に対応していく考えであります。


<質問 2回目>

(1)今城塚古墳の樹木に関しては、第5次工事で、工事範囲の木を全部伐採する計画を、高槻市が住民説明会でちゃんと説明しなかったために、住民の皆さんの怒りを買って、樹木を残してほしいと要求する運動が起き、結果、約6割の樹木が残されたという経緯があります。また、第3次工事では樹齢約50年の桜の木を15本も伐ったために、住民の方が悲しみ、そのことが新聞やテレビで報道されたこともありました。

今城塚は周辺住民の方々から里山のように愛されておりましたし、その緑・樹木についても深い思い入れがあるということは、市の幹部の皆さんもよくご承知のことだと思います。ですので、今回、木が枯れたようになっていることについては、周辺住民の方が大変心配をされておられます。「木が枯れているのは、盛り土のせいではないのか」、「今後次々と木が枯れていくのではないのか」、そのような声も聞かれます。また「住民が電話で説明を求めたが担当責任者からは何の連絡もない」との声も伺っております。

今回の事態は、「盛り土による全滅の前兆ではない。取り返しのつかない事態には決してならない。」ということが確実にいえるのでしょうか?お答えください。

また、心配されている周辺住民の皆さんへの説明をすべきかと思いますが、その点はいかがでしょうか?お答え下さい。

(2)また、万一、木が枯れてしまった場合は、木を切り倒し、切株を残すのでしょうか?あるいは、根っこまで掘り返すのでしょうか?新しい木を植えるのでしょうか?お答え下さい。

(3)第7次工事において、ダンプカーが粉塵を巻き上げ、周辺住民の方に被害が発生したと聞いておりますが、その状況と、市や業者の対応について、ご説明ください。


<2回目 答弁>

1点目の盛り土による影響ではないのかとのご質問でございますが、1問目でも答弁しました、葉を落としている樹木は、盛り土を施した内堤部分だけではなく、墳丘内部、外堤と分散しており、現在のところ盛り土によるものではないと考えております。また、周辺住民に対するご説明でございますが、現在、専門家の診断を仰いでいるところであり、詳細な診断結果がでましたら、ご懸念いただいている方々にご説明したいと考えております。

2点目の木が枯れてしまった場合の対処についてのご質問ですが、史跡公園として安全・安心を第一に考え、周辺状況を視野に入れ適切に対応してまいります。

次に、3点目の第7次工事において、粉塵が発生した状況と対応についてのご質問ですが、昼休み時間帯にダンプカーが内堤への土砂搬入を行い、別のダンプカーと離合する際、砂塵を巻き上げて、洗濯物が汚れるなどのご迷惑かけたものでございます。即日、市と請負業者両者にて、昼休み時間帯の作業についてお詫びしたうえで、請負業者に対し指導監督をさらに徹底するとともに、今後このような事態を発生させることのないように、対策を図ったところでございます。


<質問 3回目>

以前、テレビでも報道されましたが、近隣の住民の方々は、これまでも、答弁されたような粉塵による被害に度々遭われてきました。にもかかわらず、今回の工事でも近隣住民の皆さんにご迷惑をおかけしてしまった。今後はこのようなことがないように、本当に厳重に注意してください。

それから、今城塚の樹木については、住民の皆さんの熱意によって守られたという経緯もありますので、施工方法等人為的なことが原因で枯れることがないよう、十分に注意してください。また、しっかりと周辺住民の皆さんへの説明をお願いします。