高槻ご意見番

「高槻ご意見番」の代表で、高槻市議会議員の北岡たかひろのブログです。

【今城塚】第7次工事の説明会は6月18日・19日

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上記のとおり、史跡今城塚古墳第7次整備工事の地元住民説明会は、6月18日(金)午後7時からと、6月19日(土)午前10時からの2回、行われます。場所は今城塚公民館2階の大集会室です。

この第7次工事は、古墳公園全体の仕上げ工事であり、来年3月で史跡公園が完成する予定ですので、おそらく最後の説明会になります。市民の皆様、ぜひご参加下さい。

この史跡今城塚古墳第7次整備工事の契約については、平成22年5月6日に入札された結果、予定価格3億9480万円に対して、契約金額2億8770万円、率にすると72.87%で、5次、6次に続いて鴻池組が落札しました。また、先週11日の市議会本会議で即決で可決され、本契約が結ばれることとなりました。

その本会議で、私はこの工事契約について、いくつかの質問をしました。

これまでの今城塚の工事では、周辺の住民の方々から、騒音・振動・粉じんによって被害を受けたと抗議され、工事を一時中断したということもありましたので、この第7次の工事では、どの程度の騒音・振動・粉じんが出ると考えるのか。また、対策についてはどうするのかと尋ねたところ、

地域住民のみなさんへの環境対策につきましては、低騒音・低振動対策型の施工機械を使用して、地域環境への影響低減に努めると同時に、散水するなど防塵対策にも努めてまいります。これらを踏まえ、本件請負契約締結の承認が得られましたら、速やかに地元説明会を開催し、環境対策等につきましてもご説明させて頂く予定としております。



とのことでした。

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また、議員に配布された上記資料には、この工事が「全体の仕上げ工事」とされる一方で、「外灯器具・内濠浄化設備、全体模型・地図広場の設置工事は別途入札予定」とも記載されていましたので、その「別途入札予定」の工事について質問したところ、

別途入札予定の工事内容につきましては、史跡公園内の安全確保のために設置する照明設備、内濠浄化設備等の整備工事を8月頃に専門工事業者に発注する予定としております。また、古墳の全体形状を体現して頂く為の展示物設置工事も発注する予定としております。



とのこと。

現在、私が原告として争っている第4次工事の随意契約の住民訴訟においては、高槻市側は、工事現場の入口が1か所しかないので、複数の業者が入れば、工事現場が輻輳(混雑)すると主張しているのですが、この点について、7次工事では、「支障がないと考えている」とのこと。矛盾しています。3次工事でも複数の業者が同時期に工事をしていましたし、今城塚古墳は広い現場ですから、裁判上の主張のほうが嘘ではないかと私は考えております。

7次工事の予算は4億円。今回、落札率が低くて1億1千万円ほどの差金が生じ、それで別途入札の工事のお金も賄えるようですが、もし落札率が100%に近い金額だったらどうするつもりだったのか・・・

このことを、議会の前に、担当者に訊くと「実は、4億5千万円の予算案を提出したが、査定で切られた」との答えでした。ところが、議会では、「途入札予定の工事については、当初より計画していた」旨の答弁。

どちらが正しく、どちらが嘘なのか、よく分かりませんが、議会答弁が高槻市の正式な見解ということになるので、それを前提にすると、予算も組まずに工事を計画していたことになります。そんな杜撰なことはあり得ないはず。

「別途入札予定の工事は、予算を使い切るための工事か?」と尋ねると、「そうした意図はございません」と。そして「昨今の落札率を勘案した。状況変化に対して必要に応じて対応していく」と答弁。つまり、どんな業者が応札しようとも、高槻市は、低い落札率になるであろうことを予測していた、ということになります。

じゃあ、あの第4次工事の不可解で割高な随意契約は何だったのか?入札にすれば低い落札率になると予測しえたのではないのか・・・

来年3月に史跡公園を完成させ開園しなければならないという事情があるからなのでしょうけれども、この最終年度の工事の契約についても、何かすっきりしません。